
菊池 雄一(きくち ゆういち) プロフィール
今回は、大阪湾の船釣りで1番人気の「船テンヤタチウオ」について書かせていただきます。
その中で、今回は私も参加をさせていただいています「大阪湾タチウオKINGバトル」で決勝戦進出を目標にされている方にフューチャーさせていただき、私なりの考え方をここに記載させていただきます。少しでも参考になれば幸いです。
今回のお題:テンヤタチウオ「大阪湾タチウオKINGバトル」決勝進出への7つのポイント
まず、2022年から準決勝・決勝は、80cm以上のタチウオの尾数を競う大会になった点が、大きなポイントになってくるかと思います。
先日行われました「タチウオKINGバトル 10th Anniversaryチャンピオンシップ」でも、私は比較的サイズの大きなタチウオを釣り上げることができていました。狙ってサイズを上げることは難しいですが、確率を上げる釣り方、狙い方はあると思っていますので、その辺りも踏まえて、表現させていただきます。
この状況下で、この活性ならば、確実にヒットに持ち込める、という釣り方を深掘りされてくださいませ。
私の場合は「深追い掛け釣法」の深掘りです。
魚が追う場合、追わせられる状況の場合、確実に1尾を釣り上げていく釣り方です。数釣りを競う大会でも、1尾ずつの積み重ねです。
私は掛けた後、バラすとリズムが崩れるので、大事に大事に釣るようにしています。
また、深追いをさせることで、警戒心の強い大きなタチウオにバイトがかわることがあると、私は考えています。そういう意味でも、狙って大きなタチウオ釣り上げるパターンを見付けることが重要です。
ほかには…
・アタリレンジの上部かボトム付近
・潮止まり寸前のタイミング、潮がわりのタイミングもドラゴン狙いの潮時になります。
準決勝、決勝ではテンヤにエサを付けておけるのが3つまでです。
私の場合、ある程度の使用テンヤ、エサを絞り込んで挑みますが、決め付けはしません。前日と当日で状況が異なるなんて、日常です。
私の場合、テンヤは3種(カラー含め)、エサはイワシ2、サンマ1からスタートし、当日の状況に絞り込んでいきます。

▲イワシ

▲サンマ
大阪湾の場合、釣れるタナは2層になっていることも多く、自身が釣れているタナが1番の食い芯なのかを、試すタイミングを作ることも大切だと思います。
チャンピオンシップ時、前半は上手く釣りができず、後半巻き返すために、85mラインで安定して釣れていたのですが、テンヤをカーブフォール中に65mで違和感を感じ、そこから70~60mで勝負をかけると、85mラインに比べて、明らかに活性が高く、食い芯を見付けることができました。
どの口が言うてるねん(笑)ですが、ほかのアングラーの方が釣られているのを気にしているようではダメです。練習以上の結果は出せません。
焦りは、全てにおいてよい方向に向きません。精神的に追い詰められそうになった時こそ、落ち着いて冷静さを保てるかがキーポイントです。
タチウオがエサに噛み付く、食らい付く瞬間に針掛かりさせることができれば、エサ持ちのよいエサの場合、5尾程度のタチウオを釣り上げることは可能です。
本戦に挑む前に、意識して練習することも重要です。
口先掛かりではなく、頬に針先を掛けることのできるタイミングで、フッキングにいくことで、バラシが大幅に軽減されます。
どのバイトが、どこに掛かるのかを常にイメージして、釣りに望んでくださいませ。
ここ、1番重要かもです(笑)。オマツリ、トラブルの確率を少しでも軽減させるためには、四隅に近い釣座で釣りができれば尚よしですよね!
でも、釣る方は胴の間でも釣ります。
私のように、普段から胴の間での練習を心掛けていれば、四隅の釣座で釣りができた時は、幸せを感じることができますよっ(笑)。
と言うことで、随分今回は真面目なレポートになりましたが、よろしくお願いいたします(照)。

▲タチウオKINGバトルチャンピオンシップ2022で見事3位入賞(写真左)、ほか2016大阪湾タチウオKINGバトル準優勝
