オフショア入門にピッタリな釣り、それは「テンヤタチウオ」!
オフショアというだけで敷居が高く感じますが、エサが巻けて狙うタナさえ合えば、実は子供や女性でも簡単に、美味しいタチウオを釣ることができる楽しい釣りなんです!
今回は、そんなテンヤタチウオの攻略法を、メジャークラフトのカワテツこと川上哲さんに徹底取材してきました。
基本的な誘い方から、大きいタチウオを狙う方法まで、分かりやすく解説していきます!
基本的な誘い方
ポイントに到着すると、船長から海底までの水深がアナウンスされます。
川上さんは、まずボトム(底)付近からスタート。
まずは、船長のアナウンス通り、テンヤをボトム付近まで落とします。この時、カウンター付きのベイトリールや、電動リールのカウンターを見ながら落としていきましょう
リールを持って竿を上下に細かく振って、タチウオを誘います。この時にアタリが出たら、ビギナーは即アワセせず、竿が大きくしなるまで誘いを続けましょう。
ロッドが大きくしなったら、上に煽ってテンヤをタチウオの口に掛ける! ココを意識していれば、タチウオに出会えるチャンスが増えるハズ。

使用しているテンヤは「太刀魚道場 舟てんや ゲキサス」のゼブラゴールド
タチウオを誘った後は、動きを止めます。ココがポイントで、動きを止めることでタチウオが食うタイミングを作っているんです。
ティップをよーく見て、変化を感じることが重要です。
この段階で、ロッドが絞り込むアタリがあったらアワセます!

蛍光イエローの穂先でアタリが分かりやすいロッド「SPXJ-B180M/Tachi」
ついばむようなアタリの場合は、リールをゆっくり巻いて、テンヤが上に逃げるように演出します。タチウオが追いかけてきて、たまらず食ってきた時がアワせるタイミングです!
ついばむようなアタリがあったり、アタリがないままテンヤが上がって来たら、もう一度タナへ入れ直します。
アタリがあった場合は、アタリがあったタナの3m程度深いタナからスタートして、食い気のあるタチウオを探していきましょう!
基本的な一連の流れは上記の通りです! ①~④を繰り返してアタリを探していきます。
時折エサをチェックして、エサがボロボロになっていないかを確認します。
ここでカワテツポイント!
タチウオの活性が低い時は、特にこまめにエサをチェック! 注視するのはズバリ、エサのしっぽ。しっぽは水中でユラユラと揺れて、よりエサにリアリティを演出してくれます。しっぽがボロボロになっている時は、横着せず交換しましょう!
カワテツ流! 良型タチウオの狙い方
海況がよければ、ビギナーでも20尾以上釣ることができる楽しい釣りですが、欲が出てくるのが人間。
大きいタチウオが釣りたい! って思うようになってくるんです。じゃあどうやって良型を釣るの?って気になりますよね。そこも抜かりなく、カワテツさんに聞いてきました!
カワテツさんが言うには、大きいタチウオほど、警戒心が高く、ボトム付近にいることが多くなるとのこと。なので、じっくりとボトム付近を誘っていくことが重要だそうです。
なので、大きいタチウオを狙った誘い方は、先ほど紹介した基本的な誘い方とは少し違うので、そちらも紹介。
ボトムの近くに潜む良型を狙うので、ボトム付近からスタートします。
タナまでテンヤが落ちたら、じっくりじっくりと、ボトム付近で誘います。
ここでカワテツポイント!
電動リールを使う場合は、ノーアクションの微速巻きがオススメ。手巻きの場合は、細かくシェイクしながら、リールを半回転。その後は、1~2秒動きを止めて、また細かくシェイクして、リールを半回転します。
そうすることで、ボトム付近を丁寧に誘うことができます。
アタリがないままテンヤが中層まで来たら、またボトムまで落として、あくまで大きい個体を狙っていきましょう。
これが、カワテツ流、良型狙いの一連の誘い方です。
この誘いをしている中で、ついばむアタリがあったら大チャンス! 焦らずゆっくりテンヤを上へ上へと逃がし、タチウオがテンヤに乗るまで誘い続けます。
そうすることで、最初は小型のタチウオがアタってたとしても、大型のタチウオがそれにつられてテンヤを追ってきて、テンヤを横取りすることが多いそう。
数を釣ることに慣れてきたら、カワテツ流の誘いで大きいタチウオを狙ってみるのも面白いですよ!
オフショアの釣りをやってみたい人は、テンヤタチウオをオススメします! 船に乗ったら、この記事を読み返すことを忘れずに。