舞鶴湾(京都府)佐波賀は、湾の北岸にあるので冬の季節風にも強い釣り場。
加えて、カキ養殖筏の間にチヌ筏があるので、チヌが居付いている。
また、越冬場所でもあり、魚影が濃い。
毎年、冬場はカキの収穫期であり、そのカキをエサにしたカキチヌ釣りが始まる。
今シーズンもカキで釣果が上がってはいるが、エサ取りのフグ、カワハギなどが多く、柔らかいカキの身がすぐに取られるので、常連たちはサシエをオキアミにかえて、よく釣っている。
6時半出船で、上佐波賀の筏へ。
港から約5分で着く。
ここはカキ養殖筏が3列あり、当日は21番、3番、3.5番、7番、17番に釣り人が上がった。
筆者は17番へ谷本正博(高槻市)氏と一緒に上がった。谷本氏は陸向きの右角へ、自分は沖向きの右角を釣座にした。
今シーズンはオキアミでよく釣れていると聞いたので、サシエはマルキユーのくわせオキアミ食い込みイエローと同スペシャルLに、念のため、ボケも用意。

当日用意したサシエ
ダンゴはマルキユーのパワーダンゴチヌをベースに大チヌスペシャルハイパーと濁りオカラをまぜて練った。

当日用意した配合エサ
ダンゴのアンコには、ニュー活さなぎミンチ激荒と生オキアミを入れた。

ダンゴにはアンコとしてニュー活さなぎミンチ激荒と生オキアミを入れた
いつもはモーニングサービスに期待して、ボケなどで落とし込んで様子を見るが、ここ2日ほど悪天候で釣り人が入っていなかった様子。
マキエが効いていないと見て、大きめのダンゴを5、6個竿下に入れて、朝イチからダンゴ釣りをする。
流れが緩やかなのでオモリは付けずに、ボケで第1投。
ダンゴが割れ、しばらくしてもアタリがない。
2投目、ダンゴが割れた後、アタリがないので、40~50cm誘い上げていくと、糸がスーッと動いた。アタリだ!
水深があるので、大きく合わせる。
筏の下に入られてカキロープに巻かれると切れるので、強引にリールを巻く。
ユラリーッと水中から上がってきたのは、良型チヌ。
ナイスボディの40cmジャストだった。

釣れてくるチヌは型揃い
30mほど前方の7番筏の2人組の常連が、竿下でアタリがないので、長竿でウキ釣りを始めた。
そのウキ釣りで8時半頃、田中末廣(八幡市)氏が竿を大きく曲げて、良型チヌを釣り上げた。
続いて9時前には、萩野一男(高槻市)氏がウキ釣りで良型チヌを釣り上げた。
両氏は、その後もウキ釣りでチヌを釣り上げていた。
こちらはウキ釣りの用意がないので、2号オモリのブッ込み仕かけにボケエサで、チョイ投げして扇状に探る。
11時過ぎ、右斜め前方へチョイ投げし、仕かけを引くように2度誘いを掛けた後、竿先にクッ、クーッと大きく目が覚めるようなアタリがきた。
すぐに大アワセを入れて、強引に引き寄せる。
力強い引きを見せてくれたこのチヌは、43cmのキレイな魚体だった。
竿下で釣れない時は、「前方を狙え」が正解だった。
しかし、その後は天気はよいのだが、時々強風が吹き、筏が前後に動いて釣り辛くなり、夕方のゴールデンタイムにもチヌは釣れなかった。

当日の筆者の釣果
当日のエサ取りは、ヒイラギ、小アジ、ハゼに似た魚に、タチウオ!?に1度ハリスを切られた。

エサ取りのヒイラギ
今シーズンは、どういう訳か、湾内にタチウオが居残っていて、チヌ釣りのエサにも食い付いてくる。
当日は7番筏で田中氏がチヌの47cm頭に3尾、萩野氏が40cm頭に2尾(いずれもオキアミで)。

釣果を手にする萩野氏(左)と田中氏(右)
3.5番筏で中地拓之(西宮市)氏がチヌの47cm頭に5尾(カキで)。
3番筏でもチヌが釣れており、21番筏では早仕舞いした松島氏が年なしの51cmをカキで釣っており、釣り人が上がった全筏でチヌが釣れていた。