タチウオが追わない、難しい時間帯に効果的! 覚えておくべきテクニック「定点バイブレーション釣法」とは

寄稿:高槻慧

高槻 慧(たかつき さとし) プロフィール

小学生でバスフィッシングを始め、今では沖釣りにハマり、タチウオ、マルイカ、カワハギなど、東京湾を中心としたテクニカル系の釣り物を得意とするダイワフィールドスタッフ。「釣りは魚を釣ることじゃない、魚釣りを楽しむことだ」をモットーに釣りの楽しさを伝える若き名手。東京湾でのテンヤタチウオ釣りをけん引する名手の一人で、「ノンストップ・バイブレーション釣法」の開発者。2020大阪湾タチウオKINGバトルのセミファイナリスト・同2021のファイナリスト

定点バイブレーション釣法とは

定点=一切巻かずにタナを決めること。

手巻きや電動微速巻きをしながら叩くバイブレーション釣法に対して、1番アタリの多い位置で巻かずにその場で叩くのが、定点バイブレーション釣法です。

追いが悪く、フッキングミスをしてしまった時のフォローとしても使えるので、追わないような渋い時間帯に、ぜひ試してみてください。

予選会の模様&テクニックを紹介

今回は、9月3日に行われた、泉佐野の上丸の予選会の模様も踏まえて、渋い時間帯に効いた方法を紹介します。

前半から中盤のポイントは洲本沖。アタリはあるものの、タナや誘いが合わないと、なかなか難しい状況でした。

80m付近にタナを見付けられたので、ハーフピッチ2回&ステイ3秒でアタリをだして、即掛けはせずに、深追い掛けで本アタリを丁寧に取っていく釣り方で、コンスタントに釣ることができました。

テンヤはダイワ快適船タチウオテンヤSS40 TGをチョイス。以前、この連載でも紹介したダブルエサ止めケンカスタムです。

フックはノーマルとミドルに加え、改造したショートシャンク仕様の3種類を準備。

二枚潮だったり、魚のサイズが大きい時はノーマルフック。潮が緩かったり、魚のサイズが小さい時はミドルフック。

その中間にショートシャンク改といった感じで、その時に1番適したフックサイズを見付けていくことで、掛かりやすくバレにくい、打率のよい釣りが展開できました。

また、サンマだと、いまいちアタリが遅いこともあって、ギュッとイワシのHARDタイプを使ってみたところ、アタリも早く、エサ持ちもよくて、大活躍!

11時を回った頃にはタチウオは20尾程度。しかし、潮も止まり、サバフグが湧いてきてしまったので、ポイントをアカマツへと移動します。

定点バイブレーション釣法が炸裂

アカマツでは、連日の大船団。魚もスレてきているのか、アタリが遅い状況だったのですが、ここでは「定点バイブレーション釣法」が炸裂!

ベタ底の83~85mにタナを絞って、定点で竿を3、4秒叩いては止め、叩いては止め、を繰り返していると…止めた瞬間に、ポーンと勢いよく跳ね上げアタリがでるんです。

このアタリ方ならスカることも少なく、追わせる必要もなく、かなりの打率で順調にタチウオを釣ることができました。

テンヤのカラーも、グローから紫ゼブラに変更し、ワントーン落としたのもよかったと思います。

時おりくるチャンスタイムは、しっかりとモノにしつつ、渋い時間帯にどれだけ釣れるかが、勝負の分かれ目。

皆さまの引き出しの1つになれば幸いです!

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