「がまかつ」が新たに発売した、超大物専用ロッド「がまくえ グランドインパルス」。
”がまくえ”の名の通り、幻の魚とも呼ばれる「クエ」を狙うための、最高峰のロッドです。
出典:がまかつ
45万円の超高級ロッドを実際に持ってみた
ラインナップは40、60、80、120号とありますが、120号の竿は、そのお値段(希望本体価格)45万円!
「よ、よんじゅうご万円!? そんなお高い竿を持ってみたい!」と言うことで、がまかつさんにお願いし、お貸しいただくことに。
到着した「がまくえ グランドインパルス」にドキドキな筆者。さっそく、梱包から取り出してロッド出してみると、まるで工芸品の様な美しさ。
ロッド全体の塗装の美しさと、ガイド、そしてモンスター級の魚がきても問題なさそうなロッドのブランクス、さらにオールステンレス製のリールシートの高級感がたまりません!
”石突”は、マシンカットされているので、とにかくカッコイイ。どうやらこの石突は、軽量かつ高強度なアルミ合金を採用しているようです。
本気で持ち上げてみても、微動だにしない強さ
我慢できなくなってきたので、リールをセットしてさっそく曲げてみることに。
思いっきり曲げてみたかったので、道糸の先には、のぼりの台座をセット、その重さ約10kgです。
さっそく持ち上げて見ると、思っていた以上に重い(笑)。「こんなに重かったっけ?」と思いながら、持ち上げてみましたが、竿は全然平気(笑)。
というよりも、自分の力のなさにちょっと悔しい筆者。もっと力を入れるために、ヒザを曲げて、体重を全て後ろに掛けてみることに。
……。
バランスを崩してコケてしまいました(笑)。力もですが、クエを釣るにはもっと体幹を鍛えないといけないと強く思った筆者でした。
強さと繊細さ、相反する性能を併せ持つ
話を戻します。「がまくえ グランドインパルス」を持っていて思ったのが、とにかくバットのパワーが強いということ。今回は10kgの重さの台座を使いましたが、これぐらいの重さではこの竿の本領は発揮できない感じ。というより、筆者の力不足かも。
パワーが強いのはもちろんですが、何より感じたのが”これだけのパワーを持ちながら、穂先が柔軟”ということでした。
この柔軟さ、繊細な穂先がこのロッドのキモのひとつで、ただ強いだけのロッドであれば、世の中には数多く存在しています。
しかし、それだけではクエは釣れません。
クエは警戒心がとても高い魚で、少しでも違和感があれば、エサを離してしまうことが多いのです。
そこで必要となるのが、エサを咥えた時に”違和感を与えない”こと。つまり、食い込みがいい繊細で柔軟な穂先が必要となります。
さらには、クエが掛かった後に主導権を渡さず、巨大魚との力勝負を楽しめるように、負荷に対して曲がりの支点がスムーズに移動する「ASD(アクティブサスデザイン)」を採用しています。
本物の竿を世に送り出している、がまかつだからこそ作ることができた、至高の超大物ロッド。
磯からのクエはもちろん、離島の堤防から狙う大物釣りにも、その力を発揮するハズです。
■スペック
号数 | 標準全長(m) | 希望本体価格(税抜き) | 標準自重(g) | 継数(本) | 錘負荷(号) |
40 | 5.0 | 320,000円 | 1115 | 4 | 10~50 |
60 | 4.8 | 350,000円 | 1220 | 4 | 40~80 |
80 | 4.8 | 380,000円 | 1345 | 4 | 60~100 |
120 | 4.7 | 450,000円 | 1460 | 4 | 80~150 |
圧倒的なパワーを持ちながら、クエが違和感を感じずに食わせることができるロッド。
本気でクエを狙うなら、本物の竿を使うのが、幻の魚「クエ」を手にする近道となるはずです。
がまかつ公式「がまくえ グランドインパルス」の詳細ページはこちら