ダンゴは液体系集魚剤で食わせずに寄せる!
①ダンゴの配合
藪氏のダンゴは、マルキユーのパワーダンゴチヌ1袋、濁りオカラ半袋、チヌスパイス半袋、ニュー活さなぎミンチ激荒半袋、アミドリップ半分、チヌにこれだ!!半分、海水をカップ(650㏄)5ハイで1セット分として、粘りの強いダンゴに仕上げていた。
アミドリップやチヌにこれだ!!の液体系集魚材は、活性の低い時期、チヌがマキエで満腹になるのを避けるため、アミエビなどのモノを食わせるより、ニオイで寄せる効果を期待して使用している。
②筏が動いてもダンゴは同じ場所へ
仏谷の筏は小型で、風や潮に押されて動くので、釣りの最中にも周囲のカキ棚との間隔や向きがかわる。
そこで、筏に上がった時は山立てをしておき、ダンゴを撒くポイントを一定にする。ダンゴを撒くパターンは、始めは寄せるために大きめのダンゴを10個ほど投入し、以降は小さめを単発で。

筏は風や潮に押されて動いていくので、ポイントは山立てしておく
③サシエと同じエサを撒いてより違和感なくサシエを食わせる
藪氏は「サシエに使うものをマキエにまぜたり、個別に撒いたりして、極力違和感なくサシエを食わせる」と考えて、当日メインとなったボケやカキをポイントに撒いていた。
ボケは弱ったものを時おり程度だったが、カキはサシエ用をなるべく量を食わせないようにハサミで小さくカットして、ユラユラとフォールさせて落ちてくるエサとしてアピール。そうすることで、サシエを落とし込む時になるべく違和感を与えず、かつ集魚効果を高めていた。

カキは身を6~8分の1にカットして撒いていた
サシエはカキ、ボケがメイン

当日用意していたサシエ
藪氏が用意したエサは、写真の通り、カキのムキ身、ボケ、カメジャコ、オキアミ、サナギ。
これらを反応を見て、ローテーションしていったが、この日チヌを含めて反応したエサはカキとボケ。
オキアミやサナギも試したが無傷で上がってきたことが多かったので、後半はカキとボケを投入点をかえていき、2、3投周囲を探ると、エサをローテしていった。
藪氏いわく「この日はシケ後で濁りが入っていたこともあり、アピール力のある白いエサ(ボケやカキ)に反応しやすかったのでは」。
次に狙い方や誘いを解説