【初めての人でも安心】テンヤタチウオ乗合船の作法

寄稿:多田正人

多田正人(ただ まさと) プロフィール

がまかつフィールドテスター。テンヤタチウオをはじめ、さまざまな船釣り、磯釣りなどをたしなむマルチアングラー。大阪湾タチウオKINGバトル2017ファイナリスト、2018、2019、2021セミファイナリストの実力派。

まいどー! がまかつ船フィールドテスターのまーくんです!

まだまだコロナ禍ですが、フィッシングショーも盛大に行われ、たくさんのタチウオアングラーの方と、がまかつブースにてお話しさせていただき、ありがとうございました。

そんな中、早いものでこの連載も、担当最終回になりました。

初めての乗合船! テンヤタチウオ乗合船の作法

今回は何を書こうか、悩みに悩みましたが、フィッシングショーに来られたお客さんからの素朴な質問や、このコーナーを読んでくださり、私もタチウオ釣りをやってみたくなった! と言う方に、初めての乗合船テンヤタチウオ釣り入門、乗合船の作法です。

あくまでも僕なりに、これはぜひ覚えておいてもらえればよいかなと思うことを、解説してみます。

①朝イチ行事

自分の釣座に着いたら、左右の人に「今日はよろしくお願いします!」の一言を!

どの場面でも、お隣さんがいる場合は、常識だと思いますが、乗合船の釣りにおいて、お隣さんとの仕かけのオマツリなどはよくあることです。1日を気持ちよく、釣りを楽しむための一言を、心掛けましょう。

②仕かけ投入

次に、初心者の方の乗合船でよくあるトラブル、オマツリの回避です。

移動後、ポイントに到着して、全員一斉に仕かけを投入する時は、遠投する必要もなく、足元にテンヤを投入しても問題はありません。2投目からは、潮の流れを確認し、周囲の人のラインを見て、自分のテンヤを潮カミへ遠投すると、オマツリを軽減できます。

ただし、テンヤ投入後に自分のラインの流れに注意し、スプールを親指で軽く抑えてテンションを掛けながら調整(サミング)し、仕かけを送る必要もあります。

③取り込み

タチウオを掛けたら、竿先を45度ほど上に向けて、リールで一気に巻き上げます。

タチウオの大きさにもよりますが、極力自由に泳がせることをせず、竿にテンションを掛けたまま、巻き上げましょう。

竿にテンションが掛からなくなり、食い上げ状態になったり、タチウオが横に泳ぐと、タチウオの歯が自身のラインに当たったりして、一発で切れてしまいます。

常に竿にテンションを感じるぐらいの速さで巻き上げ、水面下1~2mまで巻き上げたら、ラインを手に取り、竿を置いて、落ち着いて両手でゆっくり持ち上げて、取り込めば完璧です。

④1番のキモ‼ オマツリした時

自分の釣ったタチウオが、お隣さんや誰かのラインと絡んでしまった時、タチウオを早く取り込みたい気持ちは、誰でも同じです。しかし、そのまま水面まで巻き上げると、絡んだラインがタチウオの歯に当たり、切れてしまう確率が非常に高いです。

このような場合、まず自分のタチウオを無理に取り込もうとせず、タチウオが水面下に確認できるぐらいの所で、巻き上げを止めます。

次に、絡んだラインの接点を手で握り、竿を置いて少し時間を置くと、掛かったタチウオが潮シモに流されて、絡んだラインと離れるので、そのラインを持ち、取り込みます。

乗合船のタチウオ釣りではよくある話なんですが、無理に取り込んで、自分の釣ったタチウオで隣の方のラインを50m、時には100m以上切ってしまったりということもあります。

少し高度なテクですが、覚えておくとラインブレイクは軽減され、お互い気持ちよく釣りを楽しめますよ!

まーくんのオススメ防寒インナー

最後に宣伝です! この極寒期に、現場での着がえは億劫になりがち。お家から着て行ける、オススメ防寒着が、エクスハイパーインナーシャツタイツ。人体が発汗する汗を熱にかえ、保温するインナーです。

エクスハイパーインナーシャツ

このインナーの上に、ウォームピステスーツ(中綿サーモライトを搭載し、軽く動きやすく、効率よくウエア内を温める)を羽織り、現場ではその上にアウターを着るだけでOK。

ほかに2WAYニットバイザーキャップに、ストレッチフィッシンググローブ(3本切)で、防寒対策はバッチリ!

来シーズン、どこかのフィールドでお会いすることがあれば、また気軽にお声掛けください。今まで読んでくださり、ありがとうございました。

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