【誰でも分かる! 波止釣り入門】第4回はメバル釣り! 仕かけと手順、コツを紹介

竹村勝則 プロフィール

元釣場速報編集部のベテラン記者。堤防釣り、磯釣り、渓流釣りなどに造詣が深く、各地の堤防、磯、渓流などに積極的に繰り出している。ウキなども自作するこだわりの強い1面もある。

春告魚とも言われるメバルだが、ほぼ1年を通じて釣れる魚。大阪湾沿岸では、だいたい12月頃から1月にかけてが産卵期のようで、型がよいメバルが釣れる。

産卵後は海水温が低い時期なので食い渋るが、春となり水温が上昇してくると、よく釣れるようになる。

メバル釣りは、ウキにでるアタリと、針に掛かるとグリグリーッとくる心地よい引きが、醍醐味。食べても美味しい魚だ。

メバルは昼間も釣れるが、どちらかと言うと、夜の方がよく釣れる。昼釣りは沖波止の水深がある釣り場で、深ダナで釣るが、夜釣りだと地続きの波止や、岸壁でノベ竿で釣れる。

メバル釣りのエサはシラサエビ、ブツエビ、青イソメなど。その昔は、メバル釣りのエサと言えばブツエビが主流だったが、近年は大阪湾沿岸の釣りエサ店では、ほとんど取り扱っていないので、シラサエビを使う。青イソメは夜釣りで使う。

メバル釣りの竿と仕かけ

一般的なのが、ノベ竿のウキ釣りで、渓流竿の4.5~6.1mがあればよい。水深があるポイントや、前方を釣る場合は、リール竿の1号ぐらいで、長さは約4.5~5.3m。リールはスピニングリールの2000番ぐらいで、道糸は1.5~2号。

ノベ竿のウキ釣り仕かけは、道糸1.5号、ハリスは日中は0.6号、夜は1号か1.2号。ウキはなるべく敏感な棒ウキで、オモリ負荷Bから5Bぐらいまで。針はメバル針の6、7、8号。

夜釣りの電気ウキも棒ウキタイプのBか3B、5Bで多点灯式が見やすくてよい。夜釣りの場合の針は、少し大きめの8号ぐらいが、エサを刺しやすい。

日中にリール竿で釣る場合は、深ダナで釣ることが多いので、ウキは0.5、0.8、1号ぐらいを使う。

ハリスや針はノベ竿の釣りと同じだが。ハリスの長さだけは少し長めの半ヒロぐらいにして、ハリスの中間にガン玉オモリのG6かG7を付けると、仕かけが絡みにくいし、仕かけがゆっくり馴染み、アタリがよくでるように思う(仕かけは図を参照)。

釣り方の手順

メバルはだいたい底の方にいるので、エサ(シラサエビ)を巻いて、魚の活性を上げて釣る。

初めはマキエ杓で2、3杯は撒く。それからは5分か10分に1、2回はマキエをする。

深ダナを釣る場合は、底撒き器を使ってマキエをする。

日中は中層以上には浮いていないことが多いので、釣るのは深ダナの底近くか、少しハワせるぐらい。

メバルは夕方になると上層まで浮いてくる習性があるので、上撒きで浅ダナで入れ食いすることもある。

メバルのアタリは、1番多いのが、ウキにチョコっと前アタリがあって、その後、スーッと入るアタリ。

早アワセより、遅アワセの方が針掛かりがよい。

ウキをチョコッと押さえるような居食いもあるので、そのような時は、ウキをソーッと引いてやると、竿先に重みが掛かるので、そのまま竿を立てて合わせればよい。

メバルは動くエサに興味を示すので、誘いを掛けることを忘れずに。

メバル釣りは「マキエの切れ目が縁の切れ目」とも言えるほど、マキエが大切な釣り。

半夜釣り(3~4時間)なら、シラサエビを3、4杯は持っていきたい。

シラサエビの撒き方、刺し方

活きがよいシラサエビを撒くと、上層をスイスイと泳いで、どこかへ行ってしまうので、少し弱らせてから撒くのがよい。

マキエカップにエビを入れ、手でフタをして数度振ってから撒いたりするが、筆者は小さなエサ入れ箱にエビを入れて数回振って、エビが目を回しているうちに撒くようにしている。

前述したが、釣り始めは多めに入れて、2、3回撒く。後は、エビを5~10匹程度入れるぐらいで、5~10分に1回撒く。

潮の流れを計算して、少し潮カミに撒くようにする。

エビの刺し方は、頬掛けか尾の付け根から針先を入れて、2節目ぐらいに出す(腹側に)。あるいは、チョン掛けにする。

シラサエビを持参するには、エビクーラーとエアーポンプが必要だ。

メバルのポイントの選び方

メバルは潮通しがよい所で、岩陰やテトラ際、ステ石のかけ上がりなど、身を隠せるような場所がある所に多くいる。その反面、港内奥の街灯下などにもいる。

沖波止なら先端近くの内外や、カーブ点付近。

地続きの波止も先端付近、岩盤ではステ石のかけ上がり。テトラでもそのかけ上がりがポイントになる。漁港などで街灯がある場所は、その灯りの明暗部がポイントなので、狙う価値はある。

青イソメエサのウキ釣り

青イソメエサの釣りは、夜釣りが1番効果的。ガシラまじりの釣りだが、良型メバルが釣れる。

リール竿の1号4.5~5.3mで、スピニングリールの2000番に、道糸は2号、ハリスは1.2号を半ヒロ。針は袖型10号か、チヌ針の2、3号。電気ウキは0.5~1号。玉ウキ系の0.5号でもよい。

エサは青イソメだが、中ぐらいの太さがよく、長くても切らずに丸々1匹付けるのがミソ。

タナはだいたい2ヒロぐらいから底近くと、根掛かりしなければ底に少しハワせるのもよい。この釣りは遠近広く探れるので、タナを取りながら、あちこち探る。エサが大きいだけに、アタリがきても早アワセはせず、少し待ってから合わせる方がよい。

前方を探って釣れない時はステ石、テトラの際を狙うが、高確率でガシラかメバルかくる。際狙いだけに、エサが根に触ったか、アタリかよく分からないこともよくあるが、タナが取れている証しなので、そんな時はウキをソーッと引いて聞いてみるのがよい。魚が食っていれば、竿先にグーッと引きが伝わる。

メバルは動くエサによく反応するので、ウキをそのまま流しているだけより、誘いを掛ける方が、よくアタリがくる。

誘いの掛け方は、流れるウキをちょっと止めたり、少し引いたりするだけでOK。潮の流れが止まった時ほど、誘いを掛ける方がよい。

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