各地で人気が上昇している”カットウフグ”。
そこで、大阪・樽井漁港から出船している八千代丸に、2月17日に乗船してきた。

大阪・樽井漁港から出船している八千代丸
辺りはまだ暗い、5時。樽井漁港には船の明かりが灯り、釣り人が準備5時半に出船した。
ポイントの神戸沖までは、およそ50分ほどの航程。ポイントへ到着すると、船長の合図で仕かけを投入。まずは、2、3回ほど、船を流して釣る。そして、「次はアンカーを入れますね」と言う船長の合図で、カカリ釣りとなった。
”カットウ”と呼ばれる釣りは、針に付けたエサを食わせるのではなく、エサを食ってきたフグを掛けるという、特殊な釣りだ。

エサはアルゼンチン赤エビを使用する
そのため、アタリがあれば即合わせが基本。竿も感度のよい竿を使うことが大切だ。
開始直後はフグのアタリはなかったが、しばらくすると、ポツリ、ポツリとフグを上げている人がいた。
聞いてみると、「この日のために、フグ専用の竿を買ったよ。感度のいい竿は違うね、小さなアタリも分かるよ」と言う。確かに、知らない間にエサが取られていることも。「このアタリを即掛けするのが、フグ釣りの醍醐味か」と理解する。
時間が経ち、フグの活性も上がったのか、「ヒット!」の声がよく聞こえるようになった。
「あ~バレた!」や「掛け損じた~」と言う声を聞きながらも、続々とフグが上がり、賑やかな釣果。
この釣りが初めての人も見事にフグをゲット。当日の竿頭は9尾で、船中ボーズなし。皆が笑顔で竿を納めた。
八千代丸では、「できる限り、フグが釣れるように」との思いから、潮を読みながら出船日を決めている。また、船長は休みの日には、ポイントの調査にも出ていることもしばしばとのこと。船長のフグ釣りへの思いには感服だ。

舩野貴久船長
今はシーズン佳境だが、4月にはトラフグ狙いでも出船予定。魅惑のフグを釣りに、ぜひ行ってみてほしい。