「スレてきた」って言うけど、どれくらいでスレるの? 検証してみた!

寄稿:nomi

nomi(ノミ) プロフィール

釣場速報本紙でお馴染みの、釣りに対するさまざまな疑問を解決する実験的な試行も試しているマルチアングラー。OCTOPLASHERなど数々のバンドでギタリストとしギターを日々弾きマクリ。山豊テグスフィールドスタッフ。

釣場速報本紙で月1回の連載を寄稿して頂いているnomi氏。今回は、過去5年間寄稿の中から、気になる記事をピックアップし、紹介していきたいと思います!

いったいドレくらいでスレるの?

「スレてきたって言うけど、どれぐらいでスレるの?」イェス、ノミラボにお任せ。実験開始だぜ。ギュイ〜ん。

ルアー釣りをしていると、さっきまでよく釣れていたポイントで、急に釣れなくなる。そういう時によく「スレてきた!」というフレーズを聞く。一体同じ魚が、どれぐらいでスレるのか調べてみる。

タナゴで検証してみた

今回は、我が家で飼っているタナゴに協力してもらう(すまないタナゴ)。普段のタナゴ釣りはエサを使うが、今回の実験はルアーで釣らないといけない。そもそもタナゴがルアーで釣れるのか?

いろいろ考えた結果、「フライでなら釣れるんじゃないか?」ということでタナゴの針に、直接フライを巻いてみる。しかし、さすがにペットで飼ってる魚を釣るのは抵抗がある。

なので、スロート部分をペンチでカットし、ほぼストレートの針金状にし、タナゴにダメージがないようにする。そこにダビング材を巻くと、なんとなくエサを付けている針のように見えなくもない。

それをノベ竿の先端部分にラインを付け、オモリと針を取り付けると、いっぱしのタックルの完成だ。フライを、タナゴが10尾入っている水槽に投入する。

エサ釣りでは特にアクションさせないのだが、ルアーなのでチョンチョンとアクションを入れる。そうすると、予想外の好反応(ナイス、我が家のタナゴたち)。

口で咥えたら1度フライを水槽から抜き、再度投入し、各回の様子を記録していく。

今回のフライでの検証結果は!

1~4回目:激しくバイト
5、6回目:反応が少し落ちる
7、8回目:バイトが浅くなる
9~11回目:さらにバイトが浅くなる
12回目:反応なし
13回目:激しく誘うとバイト
14回目:反応なし
15回目:粘るとバイト
16、17回目:反応はあり
18、19回目:反応なし
20、21回目:反応はあり
22回目:反応なし
23回目:反応はあり
24、25回目:目の前に落とすと反応あり
26、27回目:フォール中に反応あり
28-35回目:反応なし

 

エサなら、高活性でスレ知らず!?

同じ仕かけで、いつもタナゴ釣りに使う黄味練りを付けて、同じように様子を記録してみる。

こちらは、フライと同じ回数様子を見てみるが、終始好活性で35回まで食い気が落ちる気配はなかった。高活性でむっちゃ食ってくる。

今回のノミラボ実験結果は、「魚がルアーでスレるのは、思っているよりも早い!」であった。フライ投入直後は予想以上にバイトがあり、タナゴもルアーで釣れることが分かった。

なんとか27回目まではバイトを得られたが、それ以降は完全に無視だ! エサはさすがの高活性で、35回目でもまるで食い気が落ちなかった。エサでも、もっと回数を重ねると食い気も下がりスレるのだろうか。それはまたの機会に。

尾数で考えると2分の1の確率で1度は深いバイトがあったが、それ以降はいろいろな工夫が必要で、ルアーフィッシングのさまざまなのアクションの引き出しが必要になり、なかなか勉強になった。

管理釣り場でのトラウトの放流直後などと似た印象だ。この結果が皆の釣りの参考になりますように。

この実験で今日もギターが冴えるぜ。ギュイ〜ん。だれかがやらねば。

※実験結果は素人実験のため、必ずしも結果が正しいとは限りません。

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