近年の船イカシーンではイカメタル・オモリグの2種類の釣り方があり、海の状況に合わせて使い分けることがほとんど。
例えばイカメタルであれば、鉛スッテをオモリとして使用しドロッパーを付ける、いわゆる胴突き仕かけなので、潮が緩い時は連掛けによる数釣りが期待できます。
一方のオモリグはシンカーが先に来て、長いエダの後ろにエギが来るので、潮が速い時や、波が高い時でもエギの姿勢を安定させられる。そして、そのナチュラルな動きは大型のイカに効くとも言われています。
……で、ここからが本題。
釣り人としては、大型のイカも数も狙いたいのがホンネ。
だからこそイカメタル・オモリグを使い分けるのですが、先日、メジャークラフトサポートアングラーでもあり、鳥取で遊漁船「∞INFINITE∞」の船長をしているマサ船長が実釣で使っていた仕かけが、オモリグとイカメタル両方のイイとこ取りをした、画期的な仕かけだったので紹介。

マサ船長 プロフィール
島根・鳥取で普及している“ローカル仕かけ”
使っていた仕かけを図で表すと以下の通り。
上から順に、スッテ、オモリグシンカー、オモリグエギorエギスッテを取り付けたモノ。オモリグシンカーを境に上はイカメタル、下はオモリグの2つを両立させているハイブリットな仕かけです。
当日、マサ船長が使用していたのはスッテに「ビッグアイ スッテ」、シンカーは「ビッグアイオモリグシンカー 」、エギは「ビッグアイ エギスッテ」。大型のケンサキイカを狙う時は、エギにアオリイカ用エギ「餌木蔵ベイトフェザー」の音波モデル(ラトルイン)を使用するんだとか。
マサ船長曰く、仕かけ作りに欠かせないのは「ビッグアイ イカメタルリーダー」のショートWタイプ。

△「ビッグアイイカメタルリーダー」は5アイテムの展開。ショートWタイプはピンクのパッケージが目印
これがベストマッチする上に、仕かけ作りもワンタッチなので重宝しているという。
気になったのは、イカメタル的にバーチカルに使うのか? それともキャストして使うのか? というトコロ。
結論、どちらでも使える。とのこと。
少し投げてカーブフォールでも使えるので、足元~明暗の境界線まで広く探れるオモリグの強みと、オモリグエギ・スッテの両方に抱いてくることもあるので、イカメタルのような強み。両方のメリットのイイとこ取りをした使い方ができます。
実釣でもヒットを連発
島根・七類港の「海峡」に乗り込み、実釣をスタート。
時期は5月末の超シーズン初期。カナリ釣果も渋い状況だったのですが、Wヒットこそなかったものの、マサ船長のハイブリット仕かけが大活躍。

△この日の当たりカラーは、新色の「レッドシルエットブラック」。無発光での自然なアプローチが有効だった
抱いた場所は下のオモリグエギが8割、残りの2割がスッテといったところ。

△この日は下のエギに抱いてくることが多かった
この仕かけ、パイロット的に使えばこの日はオモリグに反応がいいのか、それともイカメタルなのか、の判別にも便利そうだなあと思ってみたり。
マサ船長曰く、よく釣れる仕かけではあるが、潮がある程度流れていないと仕かけが絡む可能性が高いとのことなので、注意が必要とのこと。
地域によってはW仕かけの使用を禁止しているところもあるので、要確認ではありますが使う価値アリのローカル仕かけ。使用OKの船なら試してみてはいかがでしょうか。
この仕かけを使った実釣の様子はこちらから