ビニールなどをエサの代わりに使って、マダイやアジを狙う、和歌山・加太のギジエマダイ。
その特有の釣りは、ゲーム性が高く、ファンが多く、関西では人気の高い船釣りのひとつ。
今回は、加太港から出船している角漁丸に乗船。ここで教えてもらった釣り方をお届けしたい。

▲加太の角漁丸
タックル&仕かけ
ギジエマダイのタックルだが、竿はオモリ負荷30号、7対3調子の船竿。
加太の船の多くは雨除けの屋根があるので、竿が長いと取り回しが難しいため、2.1~2.4mぐらいの長さがオススメ。
リールはベイトリールでよい。底から探っていくので、道糸にマーキングがあればカウンターはいらないが、不安な人や、ビギナーはカウンター付きのリールがあった方がよい。体力に自信のない方は電動リールでもよいが、誘いは手巻きでするのがベター。
角漁丸では、仕かけ、オモリは船宿で用意してくれているので、準備する必要はないのが嬉しいポイント。仕かけなどの料金は。乗船料金の中に含まれているので安心。
ギジエとエサ
角漁丸では、ギジエとエサを使用するハイブリッド仕かけで狙う。
仕かけの針が6本で上4つにギジエ、下2つに青イソメを付けるのが基本。
青イソメを下に付ける理由は、底付近にイソメ類が生息しているので、ナチュラルに食わせることができるということ。
そして、アジは底付近にいることが多いので、青イソメに食いがよいことが多いので、下の針に付ける。基本的には、1匹付けでよいが、エサを切るのがよいことも。

▲当日はピンクとブルーの12cmのギジエを使った

▲仕かけの下の2本の針には青イソメを付ける
釣り方
①仕かけをサミングしながら底まで下ろす
②仕かけが底まで着いたら、船長の指示ダナまでスローでリールを巻いていく
※アジのみを狙う場合は、底付近で竿を上げ下げするだけでよい
③アタリがあれば、そのままゆっくりとリールを巻いていく
④魚が乗れば、やり取りをしよう!
アジが掛かった場合は、リールを中速程度で一定速度で巻いていくことが大切。仕かけを緩めると、口切れして針外れに繋がるからだ。

▲仕かけが着底したら、ゆっくりと指示ダナまでリールを巻こう

▲アジを狙う時は、基本的には底付近で竿を上げ下げするだけでよい
この釣りのキモは、仕かけ捌き
加太のギジエマダイでは、高仕かけと呼ばれる、全長13mの仕かけ(角漁丸)を使用する。仕かけが長いため、上手く仕かけを捌かないと、仕かけを上げる度に仕かけがグチャグチャになってしまい、釣りにならなくなる。
そのため、この釣りで釣果を上げる大前提として最も大切なのが、仕かけ捌きだ。
角漁丸では、イスの足下に青い容器が置いてある。仕かけを回収する時には、ハリスをこの容器に入れていくことが大切。また、仕かけ全てを入れるのではなく、針は船ベリの上に磁石が置いてあるので、そこに順番に並べていく。
これを必ずクセ付けすることで、仕かけが絡みにくくなり、スムーズに釣りを楽しむことができる。風が吹いている時は、特に仕かけが絡みやすくなるので、注意して仕かけを捌こう。

▲仕かけを回収する時は、針をマグネットに、ハリスは足下の青い容器に入れていく

▲針は船ベリの磁石の上に置いていく
加太沖で釣れるマダイやアジは身が締まって絶品。
ぜひ、美味しいアジを狙いに釣りに行ってみてほしい。