キホンを覚えておけば、高確率で釣れる船アオリイカ
秋はエギングのアオリイカ狙いが絶好期。
各地の釣り場は、アオリイカを狙うエギンガーで賑わいを見せていますが、船から狙うのもまた一興です。
そのメリットは、堤防などの陸っぱりに比べて、スレていない個体が多いから好釣果が期待できること。仕かけや、釣り方の基本さえ覚えておけば、あとは船が好ポイントを転々と狙うので、初めてでも比較的簡単に釣ることが可能です。
イカ処の福井県小浜沖では、この時期から夜釣りで狙うナイトエギングが人気ですが、今シーズンは約20年ぶりに小浜新港の福丸が日中のデイエギングを再開しました。
ここではティップランとキャスティングを使い分けて、秋のアオリイカを狙う、「船のデイエギングの基本的な仕かけや釣り方」などを紹介します。試し釣りに乗船した当日も、アオリイカを釣ったことがない人が複数挑戦しましたが、見事にゲット。
基礎さえ覚えておけば、高確率で釣ることができますよ!
仕かけ
小浜新港の福丸では、ポイントに合わせて、ティップラン&キャスティングで狙いますが、基本的にはティップラン用のタックルがあればOKです。
磯場周りにキャストする時や、表層まで追尾してきた時には、通常のエギングタックルがあれば重宝するので、あれば持参するとよいでしょう。
シーズン初期に釣れるアオリイカは小型がメインなので、エギは小さめの2.5~3号が乗りもよいです。

▲写真はノーマルタイプのエギ
狙う水深は20m前後から40mラインがメインになるので、エギはティップラン用がオススメ。重さは20~40gを目安に、複数用意しておくとよいです。

▲ティップラン用のエギ
また、陸っぱり用のノーマルタイプのエギでもOK。その場合は、追加シンカーを用意しておき、水深に応じてセットし、底取りが確実にできるようにしましょう。
カラーはパープルやアジ、ピンク、オレンジなど、数色用意しておきましょう。
「エギングはするけれど、ティップラン用のエギは持ってない」、そんな方は手持ちのノーマルタイプのエギでも大丈夫。
表層に浮いてきた時や、浅場を狙う時は、そのまま狙えばよいし、通常の20m以深のラインを狙う場合はシンカーを追加すればOKです。

▲ノーマルエギに追加シンカーをセットした状態
追加のシンカーは、グラム毎に数種類あるので、目安としては5~30gを用意しておけば対応できます。その中で、自分で底が取れる最も軽いサイズをセットしましょう。
また、糸オモリで対応することもできるので、状況に応じて巻く量を調整すればよいです。

▲巻き方の一例。ヘッドやボディ、シンカーに、ポイントに応じて巻くとよい
釣り方
船のデイエギングは流し釣りなので、基本的に片舷で釣ります。
また、ポイントによって磯際をキャストで狙う際は、両舷で釣る場合もあります。
釣り方は、基本的にティップランでOK。
エギを底まで下ろして着底すれば、すぐに巻きジャクリ(竿をシャクりながらリールのハンドルを巻く)で、3~5回シャクリ上げます。

▲基本は底までフォールさせる。だから、底取りができる重さのエギが必要になる

▲巻きシャクリは1セット3~5回。誘い幅は、それほど大きくなくてもよい
そして、ピタッとステイ。活性により、ステイは長めがよい時もあるので、数秒程度から、いろいろ試しましょう。

▲アタリはエギを止めた直後にでることが多いので、穂先に集中を
アタらなければ、再び巻きジャクリ&ステイ。
これの繰り返しで、アタれば即アワセを入れます。
掛け損ねれば、フォーローでシャクリ上げる人もいますが、経験上、フォールを入れてやると直後に乗ってくることも多いです。
小浜沖のアオリイカポイントは、広範囲で多彩にあります。
船エギングでは、磯際や沖のポイントなど、アオリイカの反応を見て、次々とランガンで狙っていきます。
当日は水深12mほどの浅場から、40m前後までを狙いました。
小浜沖のポイント例

▲小浜湾口

▲小浜湾口~蘇洞門周辺

▲大飯原電沖

▲タカテグリ
船が流れるのでティップランで狙う場合は、竿下にエギを落とせばよいですが、磯場に近い場所ではキャストしてアオリイカを寄せてくるのも有効です。
また、常に底が分かる重さのエギを使用するのも、釣果への近道となります。
以上が小浜沖デイエギングの基本的な要素です。
これらを頭に入れておけば、ビギナーでも高確率で秋のアオリイカがゲットできるハズ。この機会に、ぜひチャレンジしてください。