高活性のエサ取りをかわして良型チヌをキャッチ! 秋のチヌカカリ釣りを満喫(三重 的矢湾 畔蛸の筏)

カカリ釣りで秋のチヌ釣りを楽しむ

三重・的矢湾、畔蛸の第二龍丸の話では、チヌはよく釣れてはいるが、まだ海水温が高く、エサ取り(アイゴ、ヘダイなど)が多い。ヘダイは例年なら手の平ぐらいのサイズだが、今秋はそれ以下のサイズが多い。

▲三重・的矢湾、畔蛸の第二龍丸

そのヘダイ、アイゴのエサ取りを、いかにかわしてチヌを釣るかが、ポイント。サシエはサナギとコーンを主に使っている、と言う。ヘダイ、アイゴは群れでくるので、厄介なエサ取りである。

当日は平日とあって釣り人は少なく、朝は2人だけ。昼頃に常連さんが1人来て3人となった。

筏は畔蛸漁港の沖合に8基が浮かんでいる。その真ん中辺りの筏に上がった。

朝は曇天で北寄りの風が少々強く吹いているが、南向きに釣るので苦にはならない。

朝イチは、チヌのモーニングサービスがあるかと、サナギのエサでやってみたが、アタリもない。数投で諦めて、チヌダンゴを握る。

当日の仕かけは、竿は1.6m、片軸リールに道糸、ハリス通しの2号、オモリなし、針はがま改良チヌ4号。

サシエはくわせオキアミスペシャルと、くわせオキアミ食い込みイエローLに、活丸さなぎと、ニューくわせコーン。

チヌを集めるため、少し大きめのダンゴの中に、ニュー活さなぎミンチ激荒と、コーンにマキエ用のオキアミをアンコに入れて、10個ほど竿下に入れる。

エサ取りが多く、アイゴ、アジの猛攻を受ける

ダンゴの効果はすぐに出て、合わせどころがない小アタリでエサを取られる。そのうち、沈下途中のダンゴに、ゴンゴンッとアタるようになった。

これはアイゴで、3ヒロから底近くにかけて、ダンゴにアタって割ってしまう。

ダンゴから出たエサにアイゴや小アジが食い付いたりする。底までエサが持たないようでは、チヌは釣れない。

そこで、ダンゴがアイゴに割られないように、しっかりと握ると、底でなかなかダンゴが割れない。ボラがきてダンゴを突いてくれるとよいのだが、そのボラがこない。

時々、アイゴと小アジ(20cm)がきて、引きを楽しませてくれるので、退屈はしないのだが、エサをサナギ、コーン、オキアミなど、いろいろとミックスしたりするが、チヌらしいアタリはない。

朝の潮は風にも押されてか、左前方に流されていたが、風が止まると筏の下へ入るようになった。釣り辛い感じだ。すぐ前方の筏に上がっていた人も、「釣れるのはアイゴばかりです」と言う。

船長は、「エサ取りの周りには必ずチヌもいるので、エサ取りに強いエサのサナギやコーン(ミックスもする)を使って、エサ取りの外側へ流していく工夫をするのがコツ」と言うが、それがなかなか難しい。

午後から雰囲気がかわって本命がヒット

午後になって海底の様子が少しかわってきた。エサが時々残るようになったのだ。アイゴのダンゴアタリも少し少なくなってきた。チャンスである。ダンゴの握り加減を少なめにして、サシエはオキアミにする。

13時20分頃、ダンゴが割れた後すぐに、フワフワーッとしたアタリの後、ちょっと竿先を押さえる食いアタリ。これはチヌのアタリだと合わせると、グイグイッーとチヌの強引。秋のチヌは引きが強いので面白い。

上がってきたのは、35cmほどのチヌ。半日苦労して、やっとチヌを手にして、ホッとする。

入れ食いにはならないが、次にきたのは14時半頃で、当日1番大きな45cmのチヌ。

その15分後には30cmがきた。夕方はチヌ釣りのゴールデンタイムである。

アイゴのダンゴアタリが少なくなり、ダンゴが握りやすくなった。着底したダンゴが自然に割れるまで、テンションを掛けずに待っていると、モゾモゾ、ファファとした前アタリの後、チョコッと押さえる食いアタリがきて、16時15分、16時25分、16時45分に、35~40cmのチヌが釣れた。

納竿前にチヌを釣って、終わりよければ全てよし。エサ取りが多い中、サシエは全てオキアミで釣れた。当日の海水温は23度。

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