
和田勝也(Wada Katsuya) プロフィール
2023年シーズンも、テンヤタチウオのリレーコラムを仰せつかりましたが、今回が私の連載は最終回となります。ご愛読いただき、ありがとうございました。
新年は、自然災害や大きな事故から始まる、暗いスタートとなりましたが、被害に遭われた方々が、少しでも早く日常を取り戻されることを、切に願います。
「ザ・タチウオテンヤ」で勝負
さて、私の新年初釣りは、テンヤタチウオでの出船となりました。
ホームである兵庫・明石の丸松乗合船から、洲本沖へと向かいました。
当日は天候もよく、アタリも取りやすい、絶好のテンヤタチウオ日和。
今回は、アシスト工房から新たに発売したテンヤ「ザ・タチウオテンヤ」の丸松乗合船オリジナルカラーと、言わずと知れたテンヤタチウオの名船である、大阪・泉佐野の上丸オリジナルカラーの、2カラーで勝負。

丸松乗合船オリカラでキャッチしたタチウオ
ちなみに、丸松オリカラは赤ゼブラ、上丸オリカラは黒のチェッカーフラッグになります。
エサはイワシ。水深は120m程度と、絶対的に電動リールが必要な水深です。
ちなみに、私が使用している電動リールはテイルウォークの「エランSW DENDO」と言うリール。機能としては、比較的シンプルなものですが、スプールをワンタッチで交換できる、という優れものです。

上丸オリカラでキャッチしたタチウオ
テンヤタチウオの釣りでよく発生する、オマツリによる高切れや、サバフグの猛攻による高切れなど、船上での防ぎ切れないトラブルにも、スペアスプールを用意することで対応できます。
傷口を最小限で済ませることができますし、電動リールを複数台購入する負担や、船に持ち込む際に、身軽なのもイイですね。
さて、当日は比較的アタリも多く、暇なく楽しめましたが、とにかくアタリが小さい!
タチウオ特有の、コンっとか、ガツガツといったアタリは少なく、竿の穂先がモタれるような、恐ろしく小さなアタリがメイン。
その微細なアタリを、しっかりと拾っていける方が、数を伸ばしていたように思います。
そういった、食い渋りのシーズンには、小さなアタリをピンポイントで合わせていくのは、とても難しいです。
なので、小さなアタリは合わせず、巻きアワセに終始。しっかりと重みが乗ってから合わせるようにして、個人的にはよい結果を得ています。
この後も3月ぐらいまでは、タチウオ釣りを楽しませてもらえたら嬉しいなと、思っています。
それでは、2024年もよろしくお願い申し上げます。
注目TOPIC
巻きアワセのメリットはアタリを掛けやすい&エサ持ちがよいこと
前述の通り、冬場は巻きアワセに終始しているのですが、その利点は大きく分けて2つ。
まず、小さなアタリをタイミングよく合わせるのがとても難しいため、小さなアタリに対して、早巻きで対応し、重みが乗ったところで、しっかり合わせることができる点。
そしてもう1点は、エサの持ちが圧倒的によくなる、というメリットがあります。
実は今回、1尾のイワシ(無加工)で、タチウオを何尾釣ることができるかチャレンジしたのですが、何と11尾釣れました。大きく合わせると、どうしても尻尾が千切れやすく、消耗が早いですが、冬場でアタリが小さいこともあり、巻きアワセだとエサをほとんど消耗せず、ストレスも大幅に減少します。ぜひ1度、お試しいただければと思います。