
柳沢 テル プロフィール
アマダイ。漢字で書くと甘鯛。名前の通り、ほんのりと甘みがある食味。
地味な印象があるものの船釣りでは安定した人気があります。
2021年の年末に、釣ったアマダイとアジを釣りの後輩がやっている居酒屋へ持ち込んだときのこと。
「テルさん、最近静岡でシロアマダイがすげ~釣れてるらしいんだけど知ってる?」
と後輩に言われて「え!ホント?」と調べ、2022年1~2月でシロアマダイ釣りに静岡へ3回出かけました。
この時は全長4.5mの3本針という、アマダイ仕かけとしてはかなり特殊な仕様のものを使っていました。そんな仕かけを使ったこともきっかけで、その後のアマダイ釣りでも仕かけや餌のことをイロイロと考え、様々なことを試してみました。
今回は、そんなイロイロの中でも、まずはアマダイのロッドについて書いてみましょう!
アマダイロッドについて
アマダイ用ロッドは、8:2くらいのアクションで小突き誘いがしやすいものがよい、と言われることが多いですよね。結論から言うと、その通り。アルファタックルロッドの中でイチオシと言えるのは、ズバリ「アルファソニックLG 82-185MH」です。
自分のベーシックタックルは、「アルファソニックLG82-185MH」に、リールはテイルウォークの「エランSW DENDO 150PH」、ラインはPE1.5~2号。
ちなみにコチラが「アルファソニックLG82-185MH」での60号オモリ使用時の曲がり方。
この状態ではロッドのバット側2/3くらいはあまり曲がらず、それが小突きやすさにつながる。80号オモリでも、これより少し曲がる程度。
アルファソニックLGでは、73-190Mや73-190MHもアマダイで使いやすい。73モデルは幅広く使いやすいので、アマダイはごくたまにしかやらない、という人には73モデルのほうがイイと思います。
また、MPG(マグナムパワーグラス)を使用したロッドでは、「シブキFシリーズ」もオススメ。
グラスマテリアルのロッドとしては、かなり感度が高いのが特徴。ちなみに、同じグラスでも普通のグラスソリッドだと感度が悪くなってしまい、いわゆる「エサ取り」のアタリが分かりにくくなってしまうので注意。
「シブキFシリーズ」のよさは、魚が掛かった時の曲がり(見た目が美しい)や、大型が掛かったときの安心感という点もあります。操作性は非常によく、軽量なカーボン素材のロッドと比べても遜色ない。
シブキFは、190、191、220、221の4モデルありますが、どれでも問題ナシ。積極的に誘っていくなら190か191。191のほうが小突きやすくなりますが、掛かったときの引きを楽しむなら190。誘い下げの幅を大きく取りたいなら220か221。全長2.2mなので、置き竿的に使うのにもいいですが手持ちでも疲れることはありません。
MPGの「シブキ F190」で60号オモリ使用時の曲がり方はこんな感じ。
と、ここまでは相模湾・東京湾の60~80号オモリを使ったアマダイ釣りの場合のこと。静岡県の駿河湾や遠州灘では、100~120号オモリ指定の釣り船が多く、そうなるとロッド選択が異なってくる。
遠州灘では120号オモリ指定の船宿が多い。色々試した中では「デッキスティック82-202」が非常によかったです。
MPGにカーボンを少量コンポジットしているのでMPG100%のモデルと比較するとブランクに張りがあり、メリハリのある小突きができます。なので、80号オモリだと少し竿が勝ってしまいます。
以下の画像でなおちんが持っているのは、同じくMPGロッドの「HB(ハイパーブレード)アジ180」。
アマダイロッドとしてはやや曲がる感じになるが、120号オモリでちょうどイイ感じロッドは実は多くないんです(イカ用の竿は短すぎる)。このモデルは軽量で短いロッドなので、なおちんのような小柄な女性でも誘いやすいという利点があります。
最初の話しに戻ると、60~80号オモリでは「アルファソニックLG 82-185MH」がイチオシ。
最大の理由はチタントップによる高感度。アマダイ釣りでは、本命以外のエサ取りの魚が多く、それらにエサのオキアミを取られてしまったことに気づかないと、エサがないのに釣りを続けることになるため、かなり小さなアタリでも明確に分かる高感度はとても重要。
このモデルはチタントップCTSならではの高感度を持ち、アマダイ釣りでも大きなメリットになります。
唯一の欠点らしきものを言うとしたら、185cmという長さはアマダイ釣りの場合、わずかに短いと感じることがあること。特に、誘い下げの場合で大きく下げたいときは、ロッドをかなり立ててから下げていくことになるので、それが少し面倒だな…と思う時があるかもしれません。
