春に狙いたい「桜鯛」
少しずつ気温も上がり、本格的な春の到来を感じる季節となってきた。春と言えば、桜色の魚体が美しい、マダイを連想させる。
そこで、関西エリアの中でも春マダイのシーズンがいち早く開幕する、和歌山・串本のカセへと釣りに行ってきた。
串本の大島漁港を5時半に出船した、フィッシング章丸は、およそ10分ほどで、串本湾内のポイントへ到着。

▲フィッシング章丸の本船
船長が風や潮の流れを見極めて、アンカーを下ろしたら、カセへと移り、竿を出す準備をする。
のんびりと釣りができる「カセ」
今回、記者が共に乗船したのは、本紙でもお馴染みの「美味魚ハンター けーちん」こと、川森慶子さんと、その釣友の岡島氏。
串本のカセの魅力にハマってから、度々ここに釣りに出掛けているらしい。

美味魚ハンターけーちん(びみぎょはんたーけーちん) プロフィール
今回は天ビンズボ釣りで狙う
準備ができたら、さっそく釣りをスタート。串本のカセでは、さまざまな釣り方でマダイが狙えるが、ここ最近は天ビンズボ釣りがよいそうだ。
船長から「底でエサを転がすイメージで釣りをしてください」と事前にアドバイスをもらっていたので、その指示通り、タナをあまり上げずに、サシエが底を這わすように釣る。
すると、ココン、ギュインと、竿が曲がりヒット。心地よい引きで上がってきた魚は、何と高級魚の「シロアマダイ」。小型ながら、嬉しいゲストの登場に笑顔の岡島氏。
この後もポツポツと退屈しない程度にアタリがでて、昼前には川森さんが美形のマダイをキャッチ。
さらに、筆者もマダイを釣り上げることができた。
昼頃からは、マダイのアタリは止まったが、イトヨリがコンスタントにヒット。
アジは入れ食い状態で、土産も十分な釣果となった。
昼過ぎから、風が強くなってきたので、納竿することに。まだ釣りたい気持ちもあり、後ろ髪を引かれるようだったが、春のカセ釣りをのんびりと楽しむことができ、楽しい1日を過ごすことができた。
春のマダイ釣りは、これからが本番。のんびりと釣りを楽しみたい人には、オススメの釣りだ。

▲釣り方のポイントなども教えてくれる、親切なフィッシング章丸の船長