【いよいよ明石船タコシーズン開幕】手釣りから竿釣り、タコエギが主流になるまで

寄稿:和田勝也

和田勝也(Wada Katsuya) プロフィール

ジギングやマダコ釣りをはじめ、瀬戸内の釣りに精通する、現在の明石タコエギブームの火付け役的存在。マルキユー・フィールドスタッフ、墨族オクトパッシングスタッフ、アルファタックルフィールドスタッフ、アシスト工房代表

ワダゲルゲこと、和田勝也です。今年も間もなく明石の船タコ釣りのシーズンに突入しますね。

今か今かと、ソワソワされている方も多いのではないでしょうか。

今年も5月1日に船タコ開幕

明石市漁業組合連合会遊漁船業代表者部会の皆さまなどのご尽力により、今年も5月1日より、船からのタコ釣りを行えるようになりました。

私が船でのタコ釣りに出会ったのは22、23年ほど前のことでしょうか。その当時は、ジギングが大きなブームとなり、私も無数に通った訳ですが、潮止まりのタイミングでタコ釣りをするといった、2本立ての釣りも人気でした。

そこでは、ジギングロッドにタコテンヤを付けてというのが主流で、冷凍のアジなどを巻いて釣っていました。しかしながら、タコテンヤをズルズルと引っ張っているだけで、イマイチ釣りとしての面白味を感じられず…。

また、エサを触るのも嫌だなとの思いもあり、何かルアーで釣れないかなと考え試行錯誤を始めた時期でもありました。

その後、さまざまなエギを改造して釣行を繰り返し、「思ったより釣れるやん!」と、エギでの釣りには大きな手応えを感じ始めました。

丸松乗合船の松本正勝船長と、その可能性を探るため、手釣りのお客さんたちにまじって竿でのエギタコ釣りの挑戦を続けました。

それが、今から15年ほど前のことだと思います。

その後のエギタコブームに関しては、皆さんご存じのところかと思いますが、実は1番大変だったのは手釣りから竿釣りへの移りかわりの時期。

想像してもらえば分かると思いますが、あの太い手釣りの道糸と2号のPEラインでの釣りが、船中でまじるとオマツリが大量発生!

これを根気強くさばきつつ、徐々に竿釣り主流の時代を迎えるのに、5年程度は掛かったでしょうか。

この間に、同じような思いをされた遊漁船さんも多いと思います。そういった皆さんのご協力もあり、ついには「タコ釣り=タコエギロッド&専用リールにPE&タコエギ」という時代が訪れました。

こういった思いとその歴史を、皆さんにもご理解いただき、また今後も末永くタコ釣りを楽しませていただきたいものです。

そのためにも、ルールとマナーを守り、今年も1シーズン、節度を持って皆さまと共にタコ釣りを楽しませていただきたいと思っています。

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