「構想から製品化までどのくらい?」「1番大変だったのは?」カチカチテンショナー開発担当者が語る苦労とは

2024年の新製品として先日登場した第一精工の「カチカチテンショナー」。

最大8㎏までのテンションを掛けることができ、自宅でのラインメンテナンスに活用できるアイテムです。

そんな「カチカチテンショナー」ですが、構造といい機能性といい、これまであまり見ることのなかったタイプの製品ですよね。

これをイチから考えた人って凄いんだろうなぁと思っていたところ、第一精工公式YouTubeチャンネルでとある動画が公開されました。

 

構想から製品化まで1年以上!

開発を担当したのは、大橋拓夢さん。

最初は、社内のパーツをいろいろかき集め、想像しながら制作し始めたのだそう。そこから製品化までの期間、1年以上。

試作機

3Dプリンターなどを使用しながら、試作機を作成し、テンションローラーを3段にするか4段にするのかなどテストを重ねていったそう。

メーターも試作機は手書きです。

開発する上で、特に大変だったのは、テンションローラーの材質。

天然ゴムなどを試してみたり、硬いとラインが滑る、柔らかいとゴムが切れてしまうといった問題が発生。解決するため、半年もの間、試行錯誤したとのことです。

テスト重ねるということは、その分、糸巻きをする必要があり、大橋さんは分からないくらい「まぁまぁヤバい量」したそうです。

もしかしたら、各メーカーのラインのこと聞けば答えてくれるかも(笑)。いま1番ラインに詳しいの大橋さんだったりして!

 

ほかにもテンションを一定に掛けるために、使用していると発熱するというのですが、負荷を分散させるためにカーボンワッシャーを4枚使用していたり、ベアリングの数を増やしたりと、コダワリはかなりのものです。

 

PE3号以上を推奨

使用を推奨しているPEラインは3号以上。ですが、テンションを抑えれば細糸でも巻くことは可能なんだそう。強くするとゴムにキズが付いてしますからだといいます。

動画の最後には1.5号のPEラインを巻く実演も収録されています。

最初から最後まで一定に掛けることができるという面では、細糸でも使うメリットはありますよね。

その模様は、公開されている動画「カチカチテンショナーで細糸は巻ける?開発者が語る秘話とは?”マグロキャスティング用リールを相手にする製品作成の難しさとこだわり”」をご覧ください。

 

第一精工(DAIICHISEIKO)

1937年創業、大阪市東成区を拠点と、「より良い確かな釣用品」をモットーに釣具を製造、販売するメーカー。「これがないと釣りができないわけではないが、無いと困るもの、あればスマートなもの」、いわゆる便利系アイテムを多数輩出!リールへのラインの巻き取り、ラインの巻き替えが簡単にできる「巻き替えスプール」、エギング用のランディングギャフを安全、コンパクトに持ち運べる「オートキングギャフ」などなど、多くのヒット作を生み出している。

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