【超ディープな船タコの話】エギとスッテの組み合わせ・使い分けについて

船タコに必要不可欠なエギとスッテ。

なんとなく特性の違いは知っているけれど、実際のところエギ+スッテや、エギ+エギなどの「組み合わせの使い分け」となるとハッキリした答えが出ていない人も多いのでは。

そこで今回は、シマノフィールドテスターであり、明石船タコマスター吉田 昇平さんに急遽インタビュー!

吉田 昇平(Shohei Yoshida) プロフィール

キャスティング、即掛けを得意とする大阪湾タチウオKINGバトル2018の優勝者。2017年にもセミファイナルトップ通過の実績も持つ凄腕アングラーでシマノフィールドテスター。愛称はヨッシー

吉田さんは、自身でタコエギの上に水中カメラを付けて反応を観察するほどの研究家。

そんな吉田さんだからこそ! な、超ディープでタメになる“使い分け術”を教えて頂きましたよ~!

タコエギの釣りは大きく分けてエギ、スッテ、ワーム系の3種類

まずは前提として、現在のタコエギ釣りは大きく分けてエギ、スッテ、ワーム系の3種類に分類されてます。

吉田さん曰く、この3種類の組み合わせを状況に合わせて使い分けることで、釣果を伸ばすことができるのだとか!

それでは状況別にどのように使い分けるのか? 早速紹介していきます!

状況別 使い分け法

潮が早い時=エギ+エギ

大潮回りが不利とされているタコ釣り。

その理由は、潮が早い状況ではタコは巣穴の中に隠れていることが多いため、巣穴の真上を仕掛けが通過しないと手を伸ばさないという傾向が強いようです。

そこでエギ+エギが有効になる理由は大きく2つ。

①どっしりとしているため、仕掛けが浮き上がりづらく、効率よく底付近で誘うことができること
②スッテに比べボディ形状が大きいため、巣穴から伸ばした手が届きやすいこと

以上のことから、潮が早い場合はエギを使用した方が釣果に繋がるようです!

潮が緩い時=スッテ+スッテ、もしくはワーム系

逆に潮が緩い時は、自動的に暴れてくれるスッテ+スッテが有効。

特に2024年に登場したシマノ「タコマスタースッテMフラッシュブースト」は、軽い入力でよく暴れてくれるのでうってつけ。

また、潮が緩い時はワームによる微弱な波動を活かしやすいようで、カニ食いの多い明石エリアでは、カニ型ワームだけを巣穴に引き込もうとする様子を確認できたそう。

※ワーム系を使用する際は、片方1つにだけ付けることがオススメ。浮力の関係でカンナ同士が絡まりにくくなるコツなんだとか。

潮が速くも緩くもない=エギ+スッテ

そのどちらでもない場合はエギ+スッテが有効。

エギが底付近を、スッテがその少し上でアピールするので、縦にシルエットを大きく見せることができるようです。

ワカメエリア=エギ+エギ

ワカメの多いエリアでは、すり抜けのよいエギ+エギがオススメ。

フラッシュブーストの反応が明らかによい時間

以上が、吉田さんの使い分け術について。

で、吉田さんから「フラッシュブーストだけが釣れる時間がある」という耳よりの情報をゲット!

それは東から朝日が差し込む時間帯。つまり、朝まずめのタイミング。

この件に関しては、ぜひ船に乗って使ってみて実感してみて欲しい! とのことです!

エギとスッテとワーム。そこにフラッシュブーストを織り交ぜて使い分けをし、ロジカルな船タコを満喫してみてはいかがでしょうか!

シマノ(Shimano)

1921年創業。1970年に「レジャーを通して人々の健康に寄与する 」という企業哲学のもと、釣具事業部が発足。リール、ロッド、ルアー、用品などクオリティの高いアイテムの開発、製造、販売までを行い、釣具の総合ブランドとして、国内外問わず多くのファンを抱えている。独自の技術も数多く、世界に誇るジャパンクオリティを提供し続けている。

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