人生初めての超大物「キハダ」に感動! メモリアル釣行をレポート!

寄稿:つりそく船釣りクラブ 壷井仰

沖縄・都島で人生初めてのキハダ狙い

6月27日から7月1日の3泊4日で、自身初の釣り遠征に行ってきました。場所は、ちょうど梅雨明けした沖縄・宮古島です。

前々から、つりそく船釣りクラブのメンバーのオフ会で宮古島でのマグロ釣り武勇伝をお聞きし、いつか自分も挑戦してみたいと思っていたところにお誘いをいただき、参加させていただきました。

▲当日の参加メンバー

今回はキハダ狙いで、釣り船 海宝丸にお世話になりました。

キハダは泳がせ釣りで狙います

6時出船で、初めての泳がせ釣り(ムロアジ)でした。

ポイントの「パヤオ」に向かう途中、仕かけの準備を見て勉強させていただきました。

初めて見る大きな針(タマン針24号…タマンは沖縄で人気の釣り物でフエフキダイのこと)は、ターゲットの大きさを物語っていました。

朝日を背景に船を走らせながら、針に40号のフロロリーダーを坂本結びで結束する様子は、針1本、ライン1本で大物を獲りにいく、ロマンを感じる瞬間でした。

ポイントは”パヤオ”

出航から1時間ほどして「あれがパヤオだよ」と指差された先には、ブイのようなものがありましたが、パヤオが島だと思っていた私には、地平線が見えるだけでキョロキョロしていると、パヤオとは深海までロープが垂らされている浮き魚礁のことで、ここにマグロなどの回遊魚が付くのだと教えていただき、ようやくブイが視界に入ってきました。

▲島だと思っていたパヤオ

ポイントに着くと同時に時合が始まり、船内が慌ただしくなりました。何もできない私は邪魔にならないよう隅で小さくなっていましたが、トップバッターに指名していただき、右も左も、自分の手よりも大きな電動リールの、使い方すら分からないままで打席に立つことになりました。

船長が針にムロアジを付けて海に投げ入れると、挑戦が始まりました。「マグロがエサを食べたらラインが勢いよく走り出すから見ていてね」と言われ、ロッドホルダーに置かれた電動リールからゆっくりラインが出ていく様子を、固唾を飲んで見守りました。

すると、勢いよくラインが出ていきます。船長からタックルを手渡され「合わせて!」と言われ、半信半疑で合わせますが抜けてしまい、失敗…。

またすぐに新しいムロアジを付けて泳がせます。そして、またラインが勢いよく走りだし、今度は全力で合わせると闘いが始まりました。

必至にキハダとファイト!

自分史上最大のターゲットのパワーを感じながら、電動リールのジョグレバーを全開に上げ、ギリギリ立って支えていると、船長が笑いながら「それでは釣れないよ」と、ポンピングを教えてくださりました

電動で巻き上げられる間はロッドを寝かせて巻き、ラインが巻き込めなくなると、ジョグレバーを下げ、スプールを親指で抑えながらロッドを大きくしならせ、後方へ全体重をかけて引きます。

ラインが緩むと、またジョグレバーを上げて、巻き上げてを繰り返す、と針にキハダマグロが掛かった状態で教えられます。

とにかく必死にやるしかありません。ぎこちないポンピングをしながら、残り70mを残し、半分ほど巻き上げてきた頃、キハダが本気を出し始めました(それまでは遊んでいる程度で、残り70mほどまで巻き上げると、ようやく釣られていることに気付き、全力ダッシュを始めるそう)。

こちらは体力のほとんどを消耗し、あれよあれよと出ていくラインに絶望感でした。

「手を離せば楽になるよー」と、船長のジョークに後ろで見守ってくださっているメンバーの皆さんの笑い声を尻目に、立っているだけで、もう精一杯、腕がパンパンです。でも絶対に釣りたい! その一心で力と根性を振り絞り、無我夢中でした。

残り10mほどになった頃、船長が金属製のリングをラインにかけて海に落とし入れました(エラを閉じさせるためのリングで、これを入れると楽に寄せられるようになるそう)。

そこから少しして、ようやく海面に宮古ブルーの美しいキハダが姿を見せてくれました。

ファイト時間は30分ほどでしたが、体力も気力も全て使い果たし、自身最大の大物を釣り上げることができた達成感は言葉になりませんでした。

それと同時に、最後まで辛抱強く見守り、チャレンジさせてくださった、船釣りクラブのメンバーの皆さんへの感謝の気持ちが溢れてきました。

感動の1尾に感謝!

▲人生初のキハダに感動の筆者

今回、皆さんのおかげで特別な経験をさせていただき、一生の記憶に残る釣行となりました。正直、釣った直後はあまりの疲労感に、もう2度と…、と思いましたが、喉元を過ぎればなんとやら。

来年はできることを増やして、またチャレンジしてみたいと思います。

ランキング

釣り場・釣り船の情報をまるっとチェック!