ビギナーの方にとって、仕掛けの複雑さというのが、ステップアップの壁になっているように感じます。
最初はサビキ釣りや穴釣りなど、割と簡単でセットしやすい仕掛けというのを基準に始める方も多いかと思います。そんな方たちも、慣れてくると、ほかの釣りにステップアップしていきたいと思うハズです。
先日伺ったフィッシングマックス垂水店で、気になるお話を耳にしました。
「ウキ止め糸を理解できていない人が多いんです」
と話すのは、フィッシングマックス垂水店の熊谷さん。アコウ(キジハタ)を愛しすぎて、「KUMAKOU(クマコウ)」と名乗るほどの、釣り好き店員さん。
何やら、釣り好きが高じて50歳を超えてから釣り業界に転職されたという経歴をお持ち。
カゴ釣りを始めるなら「スルカゴ」がオススメ
熊谷さん曰く、初めてウキを使った仕掛けを組むと、ウキ止め糸がしっかり締められていないことが多いとのこと。
お店の近隣に釣り場があり、巡回で覗きに行くと、困っている人がいるんだとか。
すると熊谷さんは、オススメの釣りがあるんだと、紹介してくれたのは「スルカゴ」という釣り。
どうやら、この仕掛けにはウキ止めを必要とせず、至ってシンプルな仕掛けでカゴ釣りが楽しめるとのこと。
簡単に説明すると、マキエを入れるカゴ自体にウキが付いていて、着水と同時にカゴが反転しマキエが拡散します。サシエも同調しやすく、初心者でも簡単に扱えるのが魅力です。
熊谷さんが進める仕掛けは、道糸にシモリ玉→パイプ(絡まり防止のため)→シモリ玉を通し、サルカンにラインを結びます。その先はハリス2mを用意。市販のハリス付きの針があるので、それを用意してください。
この際、サルカンの大きさには注意してください。サルカンの重さによって早くサシエが沈下してしまう場合があります。
エサについてはアミエビだけでもイイですし、さらに集魚材を混ぜてもOK。ターゲットに合わせて準備しましょう。
と、このように仕掛けも単純で、手軽にカゴ釣りを楽しめる「スルカゴ」。
フィッシングマックス垂水店の近くでは、グレやチヌ、明石のブランド真鯛も狙える釣りなので、ビギナーのステップアップにしては、ターゲットも本格的。
ぜひ「スルカゴ」で初めてのカゴ釣りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。