チヌ26尾と爆釣! 貸しパラソル、トイレがあって快適な筏を紹介!【筏釣りの生情報】

寄稿:竹村勝則

福井・若狭大島の筏 西森渡船

若狭大島の筏略図

西森渡船のチヌ筏は、港を出て右前方に葉夫筏、その前方に涙水筏、冠者島周辺に冠者島筏がある。

以前は、渡船乗り場からすぐの近場に朝倉筏があったが、今は撤去されて、その筏が冠者島近くのテトラ一文字の内側の新ポイントに設置された。このポイントに掛けられた筏は、新しい場所だけに、50cm級の年なしチヌが釣れている。

冠者島筏はテトラ一文字の外側に3基あり、水深は12~13m。海底は砂泥で、潮はよく流れる。ただ、南寄りの風には弱い。

冠者島の2号筏と1号筏

テトラ一文字の内側には8基の筏があり、水深は10~14m。海底は砂泥で、割と穏やかなので釣りやすい。

葉夫筏は4基あり、水深は10~12m。海底は砂泥だが、前方に人工魚礁が入っている。潮の流れは割と複雑。

葉夫の筏

涙水筏は陸の地磯に沿って9基あり、メインの釣り場でもある。水深は8~11mで、砂泥底だが、人工魚礁もある。潮は筏の左右に流れることが多い。

涙水の筏

チヌ筏で釣りを満喫

若狭大島は小浜湾の北西端に位置し、波静かな各所にチヌ筏が浮かべられ、古くからチヌ釣り師たちが通っている。

西森渡船でも、涙水、葉夫、冠者島にチヌ筏が浮かんでおり、今年も春から例年並みにチヌが釣れていたが、7月に入って、チヌの食いが急上昇。

よい日には20~30cmのチヌが1人で30~40尾も釣れ、40~50cmの大チヌも上がるという、夏バテ知らずの好釣果。

渡船店の話では、40~50cmの大チヌは、新ポイントの冠者島筏で上がっている、とのこと。

いずれにせよ、この猛暑の夏場にチヌがよく釣れるとは、チヌ釣り師ならずとも、嬉しいことである。

実釣取材日は、早朝から曇天で、朝から嫌な雨が降る予報。上がったのは、冠者島の3番筏。前方に冠者島とテトラ一文字が見える。

筏はしっかりしていて、簡易トイレもある。その筏の真ん中、冠者島向きに座った。西森渡船ではパラソルを貸してくれるので、日除け、雨除けになるのがありがたい。

朝イチはモーニングサービスがあるかも? と5Bのオモリを付け、オキアミのエサでやってみたが、アタリなし。数投した頃には、雨が降り出した。

梅雨のシトシト雨ならまだしも、時々ザーッと降るので、ダンゴ作りもままならない。1時間少々は釣りにならなかった。

7時前頃、やっとダンゴ作りができたので、ダンゴのアンコにニュー活さなぎミンチ激荒とオキアミ、コーンを入れ、野球のボール大に握って10個ばかり竿下に入れた。

マキエダンゴの効果はすぐに出て、サシエのオキアミはすぐに取られる。そこで、ニュー活さなぎミンチ激荒に入っているコーンを3粒刺しにして付けると、アタリがでた。

竿先をクックーッと押さえたところで、大きく合わせると、バッチリ針掛かり。大きなチヌではないが、1尾目は23cm。まず1尾釣って、ホッとした。

さあ、それからはコーンが当たりエサで、明確なアタリがでて、3、4尾連発。サイズは25cmから28cmなので、引きが強く面白い。

7時過ぎから8時半頃にかけてが特に食いがよく、コーンで入れ食いになった。

ところが、その後はゴミが流れてきて釣りにならない。9時頃まで小休止せざるを得なかった。20~30分釣りを止めたので、チヌの食いが止まった。そこで、アンコを入れたダンゴを4、5個入れる。その後しばらくすると、チヌがボツボツと釣れ出した。

ひと際強い引きを見せて上がってきたのは、33cmのチヌ。夏のチヌは元気があってよろしい。

午後は、チヌのエサの好みがかわったのか、コーンで食わなくなった。そこで、マルキユー活丸さなぎに変えると、これが当たりエサとなって、またチヌが釣れ出した。

14時過ぎに渡船が来たので、各筏を見て回ったが、チヌの食いはイマイチの様子。エサ取りのヒイラギやアジが多く、釣り辛そうだった。

筏をしばらく留守にしたので、チヌの食いは止まってしまった。ダンゴを2、3個入れてもアタリがなければ、サナギ、コーンがそのまま残ってくる。

エサ取りもいないようなので、サシエをオキアミ(くわせオキアミスーパーハード)に変えてみた。

すると、ダンゴからサシエが出た後、チョコッとした小アタリ。これを合わせると、チヌだった。その後、オキアミで連続4、5尾のチヌがきた。

その頃から、西の空に黒い雲がかかり、ゴロゴロと鳴り出した。また、朝のような雨は辛いので、早めの16時便で帰港した。

当日の釣果は、チヌ26尾(23~33cm)。葉夫筏の人はチヌを7尾(24~27cm)釣っており、エサはコーンで、ほぼ向こうアワセの釣りだった、と話していた。

竹村勝則 プロフィール

元釣場速報編集部のベテラン記者。堤防釣り、磯釣り、渓流釣りなどに造詣が深く、各地の堤防、磯、渓流などに積極的に繰り出している。ウキなども自作するこだわりの強い1面もある。
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