【駿河湾で大型狙い】時間の経過とともに反応が変わるタチウオ

寄稿:立野義昭

立野 義昭(Yoshiaki Tateno) プロフィール

早掛けスタイルを得意とするアングラー。釣り仲間からは「タテポン」という愛称で親しまれている。大阪湾タチウオキングバトル2016年、2018年ファイナリスト、シマノフィールドテスター

シマノフィールドテスターの立野です。

今回は、静岡・浜名湖の寸座マリーナから、遠州灘のタチウオを狙いに、釣華丸にお世話になりました。

当日は居酒屋磯舟のマスターと、タチウオビギナーのお友達の3人でエントリーしました。

駿河湾で大型狙い

5時に出船。遠州灘のタチウオの1級ポイントの天竜川沖は、10時から釣りスタートとの決まりがあるので、出船からほかの釣りをしてから臨む、リレー便が多いのが特徴。

当日はアジ、タチウオリレー便のため、出船前は天ビン吹き流しのアジの準備。船長のアナウンスで仕かけを投入すると、面白いようにカラ針がなく、アジがキャッチできる高活性に、マスターも頬が緩みます。

アジのタナより少し上のタナを狙うと、脂が乗ったイサギも顔を見せてくれます。

アジはお土産には十分過ぎるぐらい釣れていたので、天竜川沖近くの時間制限のないポイントに、少し早めに行くためにタチウオの準備をしながら移動。

釣り方を軽くレクチャーし、いざ本命のタチウオ実釣。すると、1投目から底の反応ですが、ジャーク&ステイで素直なアタリの後、針掛かりしてくれ、無事にキャッチ。

高活性な反応に、船長も「ここで粘ろうかな~」なんて言いながら、船中はタチウオがどんどん釣れて、釣り人も高活性に。

トラフグのゲストも

タチウオの指示ダナまでのフォール中に違和感を感じ、フッキングすると、叩くようなアタリに、心の中で「やったー」と上げてみると、これまた立派なトラフグでした。サンマエサのテンヤで釣れて、口元も緩みます。

しかし、流しかえると反応が薄くなり、10時を回ったので見切りを付けて、本命ポイントに移動します。

反応のある層を、できるだけ長い時間アプローチ

本命ポイントに着き、釣りを開始しますが、この天竜川沖で多いパターンなのですが、底から10mほど浮いた層から、上に10mほど、反応が帯状に広がっていることが多いです。

タテポン流の遠州灘での大型狙いですが、潮の速いポイントでは、狙う層より若干多めに糸を出して、斜めにテンヤを引いてくるようなイメージで、反応のある層を、できるだけ長い時間アプローチするようにします。

この時、使用するテンヤは、「サーベルマスター船テンヤβ」がグッド。掛けることに特化した、ショートシャンクのテンヤで、タチウオの初期アタリが強い海域で、1発でしっかりと掛けることが大事です。

この釣法で、1投1尾ペースで釣れてくれます。

これもこの海域のパターンですが、流しかえを行う毎に、活性が下がる傾向にあります。私が心掛けているのは、流しかえを行う毎に、誘いを優しく変化していきます。

沖上がり前の流しは、大阪湾の厳寒期の誘いで、超ロングステイがよかったです。

マスターもどんどんキャッチして、「エサが足りなくなるかもー」なんて心配するほどでしたが、段々とテクニカルになるタチウオに、ドップリとハマっていただけました。

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