
出典:ダイワ
先日発売されたダイワの「トーナメント ISO AGS」。
20年モデルの17.1mmから今作の24年モデルは14.1mmと、17.5%も細身化。それを実現できたのも、今回採用された「パワースリムブランクス」だ。
パワースリムブランクス

出典:ダイワ公式YouTubeチャンネル「DAIWA磯」
ダイワ独自のカーボンシートを肉厚に巻きつける成型技術により、唯一無二の超細身肉厚ブランクが誕生した。
磯竿は、軽くて強い素材が求められるが、高弾性素材は、その特性ゆえに、脆さや張り感が強く、従来の磯竿には採用が難しい素材だった。
ダイワは、この課題を克服するため、ローテーパー設計による超細身化と、ブランクの肉厚化という相反する要求を両立させる技術を開発。この技術革新を支えたのは、低レジン素材を肉厚に成形する、ダイワ独自のカーボン成型技術と、高弾性かつ高強度な東レの「トレカ®M46X」という新たなカーボンシート。
これらの技術と素材の融合により生まれた「パワースリムブランク」は、細身でありながら粘り強さを兼ね備え、磯竿の性能を飛躍的に向上。この画期的なブランクは、磯釣りにおける新たなスタンダードとなる可能性を秘めている。
そして、この超細身が実現したことで、風の影響を受けにくくなった。安定したポジショニング、スムーズな操作を可能にし、さらに遠投性能にもよい影響をもたらしている。
リールシート上からの超細身化、かつローテーパーに仕上げることで従来の竿よりも曲がる範囲が広がり、竿全体によるサスペンション効果を発揮。高弾性素材とは思えないほど魚の疾走に対して、しなやかに追従する。
強烈な引きに対し、ラインを出さずに竿の反発力でいなし、確実にランディングに持ち込むことができるのだ。
ただ細くなったのではない
細身化されたというところだけピックアップされがちだが、新たに採用された高弾性カーボン素材による弾性としなやかさを合わせ持ち、粘りとパワーを兼ね揃えた「トーナメント ISO AGS」。
新しいステージに上がれるのは、これを手にした人だけかもしれない。
