つりそくのオフィシャルクラブ、「つりそく船釣りクラブ」のメンバーが、船から狙う旬のターゲットを紹介。
この記事を参考に、皆さんもどっぷりと船釣りの世界にハマってください。

壷井 仰(Aogi Tsuboi) プロフィール
京都・宮津沖の
「オニカサゴ(イズカサゴ)」
私は3年前に、サビキ釣りをしたことをキッカケに釣りにハマり、そこからは主にルアー釣りを楽しんでいましたが、もっと釣りを広く学びたいと思い、昨年からつりそく船釣りクラブに入会させていただきました。

▲つりそく船釣りクラブの釣行会にて
そんな自身にとって、1番記憶に残った釣行が、今年4月に京都府宮津の裕凪丸で行われた「オニカサゴ釣行会」でした。

▲美味しいオニカサゴ。標準和名は「イズカサゴ」と言います
つりそく船釣りクラブ1年生から2年生になったということもあり、事前に釣り方を調べたり、糸を巻きかえたり、スーパーでサバとサケのハラスを買ってきたモノを塩で締めて、エサを初めて仕込みました。このような準備は、釣り人なら当たり前のように思われると思いますが、実は面倒くさがりの私にとっては、大きな進歩でした。
オニカサゴをターゲットにするのは初めてでしたが、天ビンという仕かけを使い、底から少し上げたタナにエサを漂わせて誘うという釣り方は、この釣行会の前に経験していたアマダイ釣りに共通することもあり、天ビン仕かけの投入やエサの付け方、竿から伝う違和感をキャッチする感覚などが活かされ、開始直後から大きなオニカサゴをヒットさせることができました。
しかし、この後に悲劇が…。水面下に大きなオニカサゴが見え、取り込みまであと少しというタイミングで、タモ入れに失敗してガックリ…。
それを同行スタッフの編集部・倉橋氏に目撃されてしまい、「あれはデカかったね~!」と追い打ちをかけられる始末(笑)。
その言葉に「もっと大きいの釣ったるねん!」と闘争心に火が付き、オニカサゴが釣れる度に倉橋氏にアピールするも、「いやぁ、最初の方が大きかったですよ~」とニタニタ顔の倉橋氏。この件は根に持っているので、未だに笑い話になりますが、おかげさまで最終12尾も釣らせていただき、釣行会で自身初の竿頭をいただくことができました。

▲良型を釣り上げた筆者
「エサの選択」と「ハリスのバランス」が釣果の秘訣
倉橋氏の前で、仁王立ちをしてドヤ顔をしたいところですが、実はと言うと、釣座がお隣だった船釣りクラブメンバーの山本氏が、適時的確にアドバイスをくださったおかげでした。
私のエサに合わせて、ハリスにガン玉を打ってくださったり、アタリが止まると仕かけをかえるように教えてくださり、その通りにすると本当に釣れるので驚きました。
潮に合わせた「エサの選択」と「ハリスのバランス」が大事なのだと勉強させていただきました。
また、「オニカサゴには毒針があるから、釣れたらここを切るんだよ!」、「食べ方はしゃぶしゃぶ、中華あんかけ、ヒレ酒が美味しいよ!」とメンバーの皆さんに教えていただきました。
メンバー、編集部の皆さんのおかげで、船釣りの楽しさを教えていただいていることに、感謝の気持ちで一杯になった釣行会でした。3年生になる来年は、どんな釣り、どんな魚と出合えるのか…。今から楽しみにしています!
エサの仕込みを初めて実行、
状況に応じた選択も重要!
オニカサゴ釣りは、エサの選択も重要です。釣行前に仕入れたエサを塩で締めたりする仕込みのほか、エサのサイズや長さなども状況に応じて使い分けるのがオススメです。

▲サケのハラス(左)とサバの切り身(右)