人気の釣り
「キハダフカセ」
関西でトップクラスの人気の釣りとなった、紀伊半島南部の「キハダフカセ」。
関西エリアでこの釣りが楽しめるのは、和歌山・串本沖だけだったが、「尾鷲沖でも、この釣りが確立できるはずだ」と、真祐丸の岡船長たちが力を合わせ、ポイントを開拓。

▲尾鷲の真祐丸、岡船長
三重県尾鷲沖でスタート
そしてようやく、2024年の秋から「キハダフカセ便」がスタートした。
これによって、名古屋などの東海エリアの人も、キハダフカセがより身近に感じられるはずだ。
今回は、キハダフカセの状況をいち早くキャッチするために、岡船長の職漁に同行してきた。
出船は5時半。尾鷲港から40分ほどかけて、ポイントへと向かった。
到着すると、船長がエサをセットして仕かけを流し始める。
キハダフカセは、針にエサが付いただけのシンプルな仕かけで狙う。
船の流し方はドテラで、ポイント周辺を幅広く探っていく。
しばらくはゆったりとした時間が流れていたが、1時間ほどが経った頃、竿先に少し違和感が出た。
すると船長が、手巻きでゆっくりとリールを巻き始めた。その瞬間、魚が反転し、強烈な走りを見せた。まるでエサ取りかのような小さいアタリで、居食いしていたのに驚いた。
アタったのは70mライン。
しばらくやり取りして40mまで上がってきたのだが、そこから急激に走り出し、その瞬間、プツッとラインブレイク。仕かけを上げてみると、ハリスがキハダの歯で切られていたようだ。
その後も2回アタリがでたが、食いが渋いのか居食いしているようで、針を飲まれているような状況。ハリスを切られてしまった。
船長が話すには「居食いをするなんて珍しい。普段は一気に走り出す」とのこと。
悔しい1日だったが、キハダの強烈な引きを見ることはできたので、姿は次のお楽しみとした。

▲別日にはキハダが上がっていた
まだまだ未知数のキハダフカセ。尾鷲モンスターを手にするのは一体誰なのか…。
記者も、もう1度リベンジする気が満々な、今日この頃だ。