つりそくのオフィシャルクラブ、「つりそく船釣りクラブ」のメンバーが、釣りの魅力を紹介。
この記事を参考に、皆さんもどっぷりと釣りの世界にハマってください。

出口 雄一(Yuichi Deguchi) プロフィール
本州最南端、「串本」に魅せられて…
本州最南端の町「串本」に魅せられ、早や8年。関西屈指の魚影の濃さから、毎回釣行を重ねる度に出合う魚、雄大な自然に驚かされています。
今回は、これまで私が経験した串本での釣行についてレポートします。
串本にハマるキッカケとなった釣り船は、サンマジックⅡです。串本の海域を知り尽くした船長は、毎回的確なアドバイスで、ターゲットとの出合い方を教えてくれます。また、随所に出てくるギャグ満載のトークが、私のツボを的確に捉えています(笑)。
串本での釣りは、タイラバ、ジギング 、ノマセ釣り、カセ釣り、イカメタルなどです。その中からいくつか紹介します。
タイラバで狙うハタ釣りが面白い
まずはタイラバ。マダイを狙う釣りですが、ここでは「ハタラバ」とも言うべく、アカハタ、アオハタ、オオモンハタ、ガシラなどの根魚がよく釣れます。
中でも、高級魚のクエやマハタが上がることもあります。クエは、まだ釣り上げたことはありませんが、マハタを釣った時の感動は今でも覚えています。
着底後、すぐに小さなアタリを捉えて、巻き速度を少し速めると、大きな引き込みがロッドに伝わりました。魚が大きい、と確信した私は底を切ることを意識しながら、ドラグ調整をしながら慎重にやり取りしました。やがて、魚の浮き袋が膨らんだようで、底でのやり取りが嘘のようにリールを巻くことができました。その重量感に期待も高まります。釣り上がったのは50cmのマハタ。思わず笑みがこぼれました。
タイラバでは、もちろんマダイも釣れます。
ほかにも、アマダイ、イトヨリダイ、レンコダイ、オジサンなどが釣れます。ポイントとしては、浅場で30mから、深場で110mとさまざまです。
タイラバタックルは、ヘッドが60~250gで、ネクタイはオレンジ系が主体です。状況によっては、タイラバサビキを使用すると、大型のサバなどが上がりますし、そのサビキを一部スッテやエギにかえると、魚と同時にアカイカやスルメイカが釣れることもあります。
ジギングでは青物やマダイが狙えます
次にジギング 。ジギング では、各魚のサイズがよいように思います。魚種は、根魚、マダイはもちろん、サバ、シオなどの青物も釣れます。ジグは100~200gが主体で、カラーはシルバー系、アカキン、ブルピンがあるとよいです。
思い出の1尾としては、50cm級のオオモンハタを釣り上げたことです。着底後すぐに2回ほどワンピッチで誘うと、いきなりガツンと大きなアタリが。その引きに、どんな魚が上がってくるのか、ドキドキしながらリールを巻いた感触が忘れられません。
私の中では、ジギング はまだまだ未知な所があって、ジグの形状やウエイトなどを工夫して、魚の活性にアジャストできるようにしていきたいです。
串本は、季節を通してたくさんの魚種に出合えます。もちろん、今回紹介した釣行は極一部に過ぎませんし、その時々の潮、天気、季節によっても釣れる魚は違ってきます。
まだまだ串本での釣りを極めるまでは行きませんが、今後も楽しく釣行しようと思います。
注目トピック
串本の夜はイカメタルなどが楽しめます。やれば1年中釣れるのではないかと思います。特に冬場にケンサキイカ、こちらで言うところの「アカイカ」がよく釣れます。季節によってはスルメイカもよく釣れ、引きのよさを楽しめます。
昨年末の釣行では開始早々から2回連続の3点掛けに成功しました。上がったアカイカは、日本海のシロイカと比べて小ぶりですが、食すと身が甘く、柔らかで何とも言えない美味しさがあります。
イカメタルだけでなく、バチコンアジング、サバ狙いのサビキ釣りも楽しめますが、イカノマセが特にオススメです。イカメタルで釣った、小さいアカイカをノマセ仕かけの針にセットし、オモリ100号程度で底まで下ろします。着底後、リールを3回巻いて、置き竿で待ちます。
竿先にクンクンと前アタリがあった後、大きな引き込みで竿がバットから曲がりました。釣り上がったのはブリでした。
そのほかにも、大ダイやカンパチ、ヒラメなども上がる日もあるので、とても夢のある釣りです。