今、人気が急上昇している、和歌山・串本のカセ釣り。
さまざまなポイントがあり、魚種が豊富なエリアで、ビギナーでも気軽に船釣りを楽しむことができる。
今回は、中でも人気のブリ狙いに注目。
大島フィッシングで実際に行ってきた釣行をもとに釣り方などを紹介したい。

▲串本大島の大島フィッシング
のんびり楽しめる、カセ釣り
「カセ」とは小船のことで、船をアンカーや養殖筏などに固定して楽しめる釣りだ。基本的に相乗りはないので(人数が多い場合は、相乗りの可能性がある)、ゆったりと自由に釣りが楽しめる。また、釣り方もそれぞれのスタイルで楽しむことができる。
大島フィシングが案内してくれるポイントは、湾内など、あまり波がない場所で釣る場合が多いので、船酔いも比較的マシのようだ。
今回のブリ、メジロ釣りは養殖筏に着けているカセで釣りを楽しんだ。大島フィッシングでは、トイレを設置しているカセも用意しているので、女性や子供も安心して釣りが楽しめるのも、嬉しいポイント。
ポイントはセンカイ40m
大島フィッシングがブリ狙いでメインポイントとして案内しているのが、「センカイ40m」のポイント。
ここでは、朝イチに青物が高確率で期待できるほか、潮や海況がよければ、青物の時合が終わってから、オキアミをエサにした天ビンズボや胴突きでマダイやアジを狙うことができる。
青物の時合は8時頃までが多く、とても短い。そのため、大島フィッシングでは、釣果が少しでも伸びるように、まだ暗い時間から出船してくれる。

▲大島フィッシングの青物狙いのメインポイントである「センカイ40m」
青物狙いのフカセ仕かけ

▲磯のイシダイ用リールがオススメ

▲ブリ狙いにオススメの落とし込み用ロッド。居食いすることが多いので、穂先が軟らかいのがベター

▲筆者が当日使った、青物狙い用のジギングフック

▲潮が速い時に使うガン玉
エサは船宿で用意してくれる「冷凍イワシ」
①頭の少し後ろの背から針を通す
②中骨を挟まないようにして、もう1度針を刺す
③針先を少し出せば完成
基本的には上記の付け方でよいが、食いが渋い時やエサが残る時には、頭と尾の方を切り、さらに2分割にしてブツ切りにするのもよいほか、3枚に下ろして切り身にするのもよい。
イワシのエサだが、背骨を通さないように身だけを縫い刺しする。背骨を通した方がエサ持ちがよいのだが、エサが取られなかった時の仕かけ回収の時に、エサが付いたままだと、糸ヨレしてしまう。
糸ヨレをすると、食いが格段に落ちるので、このような付け方がオススメ。また、仕かけ回収時には、エサ切りをしよう!
基本の釣り方
①オモリを使い、タナを取る
②マキエを撒く
③仕かけを入れる
④タナまで下ろせば、ステイ
③誘い(竿をゆっくり大きく上下する)
④アワセは竿が舞い込んでから
⑤やり取り
まだ暗い間は、20~30mのタナがオススメ。日が上がってからは、青物は底に沈むため、タナは底から3m以内が基本。
当日は、朝イチは潮が緩く釣りやすかったのだが、時にはかなり潮が速くなることもあった。そんな時は、オモリを付けないとタナまで入らない上、さらには、マキエが流れて効かなくなる。
そういう時にはペットボトルの底を切り、底付近にオモリを付けた底撒きアイテムがあればグッド。これがあれば、タナにマキエを撒くことができる。
状況に合わせて、さまざまな引き出しを持っておくことが釣果を伸ばすには大切だ。

▲暗い間が時合なので、カセに上がったらすぐに釣りができる状態に準備をしておこう!

▲仕かけを入れる前、入れた後はエサをパラパラと撒く

▲ステイが基本だが、時おり竿を上げ下げして、誘いを入れてあげよう!
この記事を参考にぜひ、ブリを狙いに行ってみてほしい。