冬から春にかけての人気ターゲット、海上釣り堀のサーモンを攻略!あの手この手で反応を引き出していく

寄稿:大東哲也

大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール

オーナーばりスタッフ。タチウオキングバトル2019セミファイナリスト。さまざまな釣りを楽しむマルチアングラーで船釣りだけでなく堤防での釣りにも造詣が深い。

いよいよ、長く厳しい冬の終わりが見えてきていますが、本格的な釣りシーズンは、まだまだ先。

釣れる魚も多くはない、この季節、海上釣り堀に行かれてみては、いかがでしょう?

海上釣り堀でサーモンを狙う

冬から春にかけて、海上釣り堀も水温低下の影響で、普段狙えないターゲットが放流されている所が多くあります。

代表的なターゲットとしては、トラフグ、サーモン、ソイ、ヒラメなどが挙げられます。

また、少人数での貸し切りが可能になったり、お土産が付いていたりと、閑散期ならではのサービスが展開されており、魅力的!

今回のキモな話は、そんな海上釣り堀のサーモンを専門に狙って釣行してきたので、その話をしながら進めていきたいと思います。

サーモンと言えば、回転寿司でも大人気の魚。

我が家でも子供たちに大人気で、この季節は「サーモン釣ってきて~」とお願いされるほどのターゲット。

通常の淡水で釣れるサケ、マス類は寄生虫の観点から生食は危険とされていて、食べられませんが、この海上釣り堀のサーモンは生食が可能と言うのが、魅力のひとつ。

今回お世話になった、姫路の水宝は、イケスで育てたトラウトサーモンを「白鷺サーモン」としてブランド化されていて、それだけでも狙う価値あり。

何より、この厳寒期に釣りやすいターゲットなので、ある程度の釣果が見込める安心安全な釣り物。ゲーム性が高く、腕の差も出やすいので、この釣りにハマる人が続出しているのも、納得です。

姫路エリアの海上釣り堀は、サーモン専門コースがあり、ルアーの使用がOKと、通常の海上釣り堀とは異なるシステムとなっており、海上釣り堀ファンだけでなく、ライトゲームアングラーや、トラウトアングラーと言ったルアーマンも楽しめます。

攻略法を紹介

今回は、そんな海上釣り堀のサーモン攻略法をご紹介!

エサは生オキアミ(M)がメインで、ローテーションでボイルや色付きのオキアミがあればベスト。

サブで、ブドウ虫やキビナゴ(小)を用意。余力があれば、サーモンやマグロの切り身、ダンゴなどもあれば、ローテーションの幅が広がります。

サーモンは、朝イチの高活性な状態から、どんどんスレていきます。まずは、「モーニング」と呼ばれる時合に、手返しよく釣るのがポイント。

太めのハリス(2~4号)にジグヘッド(1.5、2g)でスタート。

あの手この手で反応を引き出していく

ジグヘッドを使用する理由は、飲み込まれにくく、広範囲にタナを探れて、誘いが効くから。

サーモンはエサを食って反転することはなく、向こう合わせでは掛かりにくい魚。また、泳いでいる層も表層から底までと幅広く、広範囲に探れる釣り方がマッチします。

釣り方は、オキアミを付けたジグヘッドを落としていって、魚がエサを食べるのを見て、即合わせを入れます。

見ながら釣りができるのも魅力なのですが、これがなかなかイジらしく、ムキになってしまいます(笑)。

落とすだけで食っていた魚も数尾釣ると、それだけでは口を使わなくなるので、反応しなくなれば、チョンチョンと誘って、口を使わせます。

見えている範囲の魚が釣れなくなれば、タナを下げて、見えないゾーンで同じような釣り方で狙います。フォールだけで食わなければ、チョンチョンと誘いながら上げてくるのも効果的です。

それでも反応がなくなれば、フカセ系の釣りに切りかえます。ガン玉2B以下を、針のチモト直上に打って、よりスローなフォールで違和感を消して、食わせていきます。

最終は、ガン玉を外した完全フカセスタイル。それでも反応がなければ、ハリスを2→1.5→1号と落として、違和感なく口を使わせるようにしていきます。

それでもダメなら、スプーンやワームを使ったリアクションの釣りに切り替えます。

ルアーもエサと同じような要素があり、反応する色やアクションが異なりますので、いろんなカラーやウエイトがあれ変えるば、安定してアタリをだすことができます。

ルアーに魚がスレれば、再びエサを投入して釣っていきます。

とにかく、魚の反応がなくなれば、あの手この手で魚を反応させる楽しさが、サーモン狙いの海上釣り堀最大の魅力かなと思います。

ここまで攻略法的な話をザッと書きましたが、この釣りにおける最大のキモは、「魚の反応(活性)に応じて、素早く仕掛けを替えること」です。

ほかの釣りでも、潮流、光量、活性、水深と、変化があれば、仕掛けやアプローチを替えることで、釣果に繋がります。答えが出にくい釣り物もありますが、変化があれば何かを変える! 全ての釣りにおけるキモだと思います。

サーモン狙いの海上釣り堀は、その答えが素早く返ってくるので、感覚を磨くのにも適していると思います。

3月、4月とサーモンも大型が増えてきますので、釣り味も抜群! ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

状況や活性に応じて針のタイプを使い分けるべし

今回は、海上釣り堀のサーモン狙いに、オススメなアイテム3つを紹介!

JH-70湾岸プロヘッド
針の太さが細過ぎず、太過ぎず、高活性時に飲み込まれることなく、手返しよく釣りが可能。ウエイト展開も幅広く、サーモンの活性に応じて対応できます。オキアミやワームをセットでき、持ちやすいヘッド形状なので、魚を外す、エサを付けるなどの作業性も抜群のアイテムです。

OH速攻チヌ(ヒネリなし)
広角ストレートで細軸な針。掛けやすく、細くて軽く、違和感なく食わせることができます。サーモンの捕食特性にマッチした形状で、完全フカセスタイルに最適!

カン付泳がせ
こちらは、寒くて針を結ぶのが難しい時や、手返しよく釣りたい時に効果的な針。カン付きタイプなので、ユニノットで簡単に結束が可能です。細軸で軽く、掛け食わせスタイルにオススメ。

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