「釣りをやってみたいけれど、周りに迷惑をかけたり、ルールを知らずにトラブルになったりしないか不安…」という声は少なくありません。
実際、釣り場には守るべきマナーやルールが存在し、それを知らないまま始めてしまうと、楽しさが半減するだけでなく、他の釣り人や地元住民に迷惑をかける恐れがあります。
そこで今回は、初心者でも押さえておきたい「釣りのマナー・ルール10選」をまとめました。これを把握しておけば、初めての釣行でも安心して楽しめるはずです。
ライフジャケットは必ず着用
海や河川など自然相手のレジャーでは、安全対策が最優先。特に海釣りや足場の悪い場所では、ちょっとした油断で落水事故につながることがあります。万一のとき命を守ってくれるのがライフジャケット。必ず着用し、サイズや装着方法を確認しておきましょう。
釣り場のルールを事前確認
防波堤や管理釣り場、河川などでは、立ち入り禁止エリアや釣り禁止区画がある場合があります。事前に看板や公式サイトをチェックし、禁止事項や開閉時間などを把握しておきましょう。漁港や堤防は地元の漁協などが管理しているケースも多く、無断立ち入りがトラブルの原因になりやすいため要注意です。
ゴミは持ち帰る
仕掛けのパッケージや飲食物のゴミなど、釣り場にゴミを置き去りにしてしまうと環境破壊だけでなく、釣り禁止になる原因にもなります。自分の出したゴミは必ず持ち帰るのが大前提。周囲のゴミを見つけたら一緒に拾うくらいの気持ちでいれば、釣り場をきれいに保てます。
駐車スペースを守る
釣り場周辺の違法駐車は近隣住民とのトラブルの元。路上駐車や私有地への無断駐車は絶対に避けるべきです。
周辺に有料駐車場があれば積極的に利用するか、駐車が難しい場所は公共交通機関や自転車でアクセスするなど工夫しましょう。
隣の釣り人との距離を十分に取る
特に休日や人気の釣り場では、想像以上に人が多く集まります。キャストしたラインが他人に絡んだり、釣り座を無理に割り込んだりすると大きなトラブルの原因に。
最低でも「1~2人分はスペースを空ける」ことを意識し、周囲の様子を見ながら場所取りをしましょう。
キャストは周囲の安全を確認してから
ルアーや仕掛けは想像以上のスピードで飛ぶため、人や車に当たると大事故になりかねません。後方や隣に釣り人や歩行者がいないかしっかり確認し、キャスト方向と角度にも注意を払いましょう。暗い時間帯や夜釣りの場合は特に慎重に。
魚を釣り上げたら素早く処理を
魚が釣れたら、なるべく早く針を外し、リリースするか持ち帰るかを判断します。必要以上に魚を水面でバタつかせたり、地面に放置するのは魚にも周囲にもマイナス。写真撮影する場合も短時間で済ませ、魚のダメージを最小限に留めましょう。
リリースはマナーを守って
リリースする場合は、魚が弱らないように注意。エラや内臓を傷つけないよう丁寧に針を外し、優しく水中へ放してあげます。また人肌に触れないよう、フィッシュグリップを活用してください。
音量・騒音に配慮する
仲間とワイワイ楽しむのはいいことですが、大声で騒いだり音楽を大音量で流したりすると、周囲の釣り人や住民に迷惑がかかります。また、車のドアの開閉音などもなるべく静かに行いましょう。トラブルを避けるためには、他人への思いやりが大切です。
初心者でも堂々と、しかし謙虚に
わからないことがあったら遠慮なく周りの釣り人に聞いてみるのも手。
その際は、挨拶と声かけを忘れずに。ベテランは初心者に教えるのが好きな人も多いので、正直に「初心者です」と伝えると教えてもらえることがあります。ただし、竿出しの邪魔にならないよう、タイミングや場所をわきまえて声をかけましょう。
釣りは自然の中でリフレッシュできる素晴らしい遊びですが、一歩間違えると事故やトラブルの温床になりかねません。今回紹介した10のマナー・ルールを守ることで、安心・快適に釣りを楽しめるだけでなく、多くの人から歓迎される釣り人としての第一歩を踏み出せます。ぜひ覚えておいて、次回の釣行から実践してみてください。