【あの釣り、あの魚】人気のイカ釣りを攻略する釣法のひとつ”オモリグ”について

寄稿:つりそく船釣りクラブ 杉本 和則

つりそくのオフィシャルクラブ、「つりそく船釣りクラブ」のメンバーが、釣りの魅力を紹介。

この記事を参考に、皆さんもどっぷりと釣りの世界にハマってください。

杉本 和則(Kazunori Sugimoto) プロフィール

つりそく船釣りクラブ7期生で、釣り歴は10年。クラブ内で1番の長身でおおらかな性格に見えるが、実は繊細な釣りも得意。特に好きな釣りはイカメタル

「オモリグ」で狙うケンサキイカ

あと2カ月もすれば、日本海方面にてケンサキイカが狙えるシーズンに入りますね。ここ数年、イカメタルと同様に人気のある、オモリグでのイカ釣り。まだまだ発展途上中の筆者が、初級~中級編となりますが、オモリグの魅力をお伝えできればと思います。今回は【タックル編】で、次回は【実釣編】を紹介します。

▲良型のイカを釣り上げた筆者

オモリグとは、オモリの辺りから1~1.5mほどハリスを出して、エギを付けるリグ。最近では、専用ロッドや仕かけ、エギが各メーカーより発売されていて、入門しやすくなってきました。

オモリグ釣法について

オモリグ釣法は、キャストで広範囲を探ることにより、イカメタルでは狙えないイカを釣ることができるスタイルになります。キャストやジャークを繰り返す釣りのため、感度に特化したイカメタルロッドとは、異なるロッドが必要となります。

オモリグのタックル

ベイトリール&ロッドでもオモリグはできますが、広範囲を狙うため、スピニングロッドが適しています。長さは7フィート(約2.1m)台が定番とされてきました。昨今では6フィート(約1.8m)台のショートロッドも増えています。操作性に優れるので、どの釣座でも投げやく、オススメです。号数ですが30~40号程度のオモリまで対応できれば問題ありません。

リールはスピニングリールを選択。エリアやその日の状況によっては15~40号のオモリをキャストすることもあり、また巻き上げ時にジャークで誘いを入れるため、剛性力と巻き上げパワーのあるタイプが最適です。シマノ、ダイワの3000~4000番台がオススメです。

ラインはPE0.6~0.8号で、リーダーはフロロ3~4号でOKです。

オモリはキャストしやすいものが◎

オモリも多種多様な形状があり、好みもありますが、筆者はキャストしやすいロケット状の短めのオモリを多用します。タングステンが理想ですが、非常に高価になりますので、こちらはお好みで。

カラーはグローが定番。イカはエギだけではなくオモリにも興味を示すため、グローのほかにブラックやケイムラ、チャート系も揃えておくことをオススメします。

オモリグでの誘い時に、ドンと突き上げるアタリがありますが、これはエギではなくオモリにアタックしてきた際にでるアタリなので、いくら合わせてもイカは乗りません。この場合は、エギをオモリのカラーに変更すれば、今度はエギにアタックしてくる確率がアップするはずです。

オモリを単なるオモリと考えず、その日の当たりカラーを探るための観測気球のようなものだと考えていただければ、釣果につながるかと思います。

ハリスは、張りのあるフロロ4~5号。あまり細いと、キャスト時に仕かけに絡むので、張りのあるタイプがよいかと思います。エステル製のブラックカラーのハリスなどもありますので、お好みで選択していただければと思います。

ハリスの長さは、初心者の方は1mがオススメです。あまりハリスが長いと、キャストし辛く、またイカが釣れた際も取り込みに苦労することが多いからです。船宿にもよりますが、同船者との間隔が短いとオマツリする可能性もあるので、まずは1㍍から始めていただければと思います。

エギは2.5号が基本

最後にエギですが、2.5号をベースに選択。最近では小さめの1.8~1号にかえた途端に、アタリが増えるケースもあったので、サイズは各種あると◎です。

カラーはグロー、チャート、ケイムラ、ブラックなど。この辺りはローテーションできるよう、ひと通り揃えていただければと思います。

エギの質感や素材は、プラスチック系や樹脂系など、いろいろなものがありますが 筆者は布巻きのものを選択することが多いです。見た目の色合いだけではなく、光り具合や仕上げ、下地の組み合わせにより、イカへのアプローチの選択肢が増えるため、好んで使用しています。

例えば、下地に赤テープなど巻いているエギもあり、同じカラーでも、それだけでアタリが増えることが多々あります。いろんなエギを少しずつ、揃えていただければと思います。

▲ヒットカラーはオモリグにとって重要な要素。オモリカラーももちろん、エギも布巻きタイプの下地カラーで反応がかわることも

使用タックル
ロッド エメラルダス EX イカメタルOR63MLSーSMTT、月弓705
リール カルディアLT3000、カルディアLT4000ーCXH
ライン PE0.6-0.8号
リーダー 3~4号2ヒロ

 

注目トピック

あると便利なアイテムシーズン前にご用意を

タックルではありませんが、エギを蓄光するためのライトや、イカの墨抜きのためのフォーセップ(長いタイプ)、また集魚灯の光などから目を保護するためのナイトグラスなど、周辺アイテムもオススメします。

春頃には新アイテムも店頭に並び始めるかと思いますので、シーズン前の今のタイミングに、タックル準備も楽しんでもらえればと思います。

 

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