半誘導釣法の新たな選択肢!シマノ「ゼロピット DVC TYPE-B L」登場

近年、そのサーチ力で再評価されて始めた半誘導の釣り。

そして、それにともなってシマノの「ゼロピット」シリーズにも注目が集まっています。そんなゼロピットに新たなアイテムが登場したのでご紹介。

ゼロピット DVC TYPE-B L

出典:シマノ

半遊動の釣りに欠かせない機能をどんぐり形状のフォルムに集約。

ゼロピットシリーズ最大の特長である、ラインを切らずにウキ交換可能な「ZERO-PIT」にアンダーロック機構をプラスすることで、ウキのなじみとアタリの表現力が向上。

さらに欠かせないのが「DVC」。DVCとは、板オモリを張ることなく、G8(0.07g)よりも繊細に浮力の微調整が可能にする画期的な機能で、より精度の高い釣りが展開できます。

半遊動派のアングラーはもちろん、全遊動派のトーナメンターにとっても、目まぐるしく変化する海況に対応し新たな一手を引き出してくれます。

「Lサイズ」がもたらす遠投性能と潮乗り

このモデルの「L」サイズは、単にMサイズを大きくしたものではありません。近距離の根周り攻略を得意とするMサイズに対し、Lサイズは中遠距離の潮目を半誘導仕掛けで狙うことを想定して設計されています。

・優れた遠投性: 自重があるため(0号で16.8g、Mサイズは11.9g)、Mサイズ(射程15m前後)よりも遠くのポイントを狙うことが可能です。

・潮を掴むフォルム: 遠投先でも潮を捉えやすいよう、形状と大きさを最適化。Mサイズよりも膨らみを滑らかにし、回収時の抵抗を軽減。さらに、ウキの最大径部分を少し上げることで、潮乗り性能を高めています。

さらに進化したZERO-PIT

パイプ下部のリング径を小さく設定することにより、シモリ玉を使わずにアンダーロックが可能になりました。

そうすることで、魚がサシエをくわえたときにウキが引き込まれやすく、小さなアタリでもウキが傾いて変化を捉えやすくなります。推奨のウキ止め糸はナイロン2号程度。端糸を3mmほど残すことで、この機構の性能がより発揮できるそうです。

00~BモデルについてはZERO-PITの下部リング径を1.6mmに設定し、魚が引っ張ればウキ止めが抜けることで食い込みのよさを確保していますが、しっかりタナをキープする場合は推奨より太いウキ止め糸やシモリ玉の使用、あるいは2B~3Bモデルに採用している下部リング径1mmのZERO-PITがマッチします。

ちなみに、新しいZERO-PITも既存モデルと同重量で設計されているため、同シリーズのすべてのウキに対応しているのでご安心を。

友松 信彦のインプレッション

まずTYPE-BのMと比較して、Lは自重と体積が大きく異なりますよね。Mは0で11.9g、Lは0で16.8gなんですよ。Mは感度優先で潮に乗せない根際の釣りを想定しています。そしてウキに出にくいアタリを表現しやすい。それに対してLは自重があるので飛距離が出ますし、体積もあるので潮をつかみやすい。Mは15m前後までが射程圏内ですが、Lはそれより遠くで、ある程度潮に乗せて釣りができます。もちろんウキ止めを結んだ半遊動仕掛けで威力を発揮するウキです。

形状もこだわっていて、TYPE-BのLはMをただ拡大しているわけではないんです。若干Mよりも膨らみを滑らかにしています。これは遠投して回収するときの抵抗を少なくするためです。もうひとつ、ウキの最大径の部分をMよりもちょっと上げています。そうすることで潮乗りがよくなって、沖で仕掛けをなじませたときにウキが“潮を噛む”感じがよくなりましたね。本当に少しの差なのですが……。要は感度もほしいのですが、潮乗り性能も欲しかったんです。

たとえばTYPE-BのMで15m以上を釣っていて、仕掛けのなじみが悪いと感じたとします。つまり風でラインが取られてしまうようなときなどはLに交換します。比較的スリムな形状なのである程度は潮に乗りますが、TYPE-Dほどかといえばそうではない。しかし逆に感度は良いですね。つまりちゃんとウキでアタリが取れる。また15m以内の距離でも風やサラシがひどいときはMよりもLに替えたほうがいいですね。

またTYPE-BのLはある程度は潮に乗るのでラインを張ってアタリが取りやすい。狙う距離が遠くなる分ウキが見えなくなることも多くなりますし、特に逆光や朝夕はウキが全然見えなくてラインでアタリを取らざるを得ないこともあります。これがTYPE-Dで半遊動だと潮には乗りますが、ウキの抵抗で魚がサシエを放してしまうことがある。そんなときにTYPE-BのLを使うと効果的ですね。

あと潮があまり流れていなくて強風のときなら、TYPE-BのLで3Bなど重い半遊動にすることもあります。潮がしっかり流れていれば重い半遊動でもTYPE-Dという選択になりますが、要は潮にどれだけ乗せたいか、感度をどれだけ重視するかで変わってきます。つまりTYPE-BのMとTYPE-Dの間の空白地帯を埋める存在がTYPE-BのLというわけです。

出典:シマノ

カラーラインナップ&スペック

カラーラインナップは視認性のよい蛍光オレンジ、蛍光イエローの2種類。

品番 カラー サイズ 全長(mm) 重量(g) 外径Φ(mm) 浮力調整幅(g) 本体価格(税別)
PG-48BY オレンジ L 00 40.9 17 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY オレンジ L 0 40.9 16.8 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY オレンジ L G3 40.9 16.4 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY オレンジ L B 40.9 16.2 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY オレンジ L 2B 40.9 16 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY オレンジ L 3B 40.9 15.8 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY オレンジ L 5B 40.9 14.9 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY イエロー L 00 40.9 17 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY イエロー L 0 40.9 16.8 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY イエロー L G3 40.9 16.4 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY イエロー L B 40.9 16.2 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY イエロー L 2B 40.9 16 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY イエロー L 3B 40.9 15.8 28.7 0.2g (G4) 2,900円
PG-48BY イエロー L 5B 40.9 14.9 28.7 0.2g (G4) 2,900円

半誘導の釣りをさらに快適に、そして飛距離を出したいときには「ゼロピット DVC TYPE-B L」をお試しあれ。

シマノ公式「ゼロピット DVC TYPE-B L」詳細ページはこちら

シマノ(Shimano)

1921年創業。1970年に「レジャーを通して人々の健康に寄与する 」という企業哲学のもと、釣具事業部が発足。リール、ロッド、ルアー、用品などクオリティの高いアイテムの開発、製造、販売までを行い、釣具の総合ブランドとして、国内外問わず多くのファンを抱えている。独自の技術も数多く、世界に誇るジャパンクオリティを提供し続けている。

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