ヒラスズキって聞いたことはあるけど、磯からのハードな釣りでハードルが高そう…。そう感じている人も多いはず。

▲磯の人気ターゲット「ヒラスズキ」
そんなテクニカルなターゲットのイメージを一新しようと活動しているのが、デュエルのテスターであり、三重・引本浦のエヌテックマリンの中井敏秀氏。
より手軽に狙える”ボートヒラスズキ”
中井氏が提唱している「ボートヒラスズキ」は、磯よりもハードルが低く、また多くのポイントを狙うことができるので、ヒットする確率もグンとアップする。
ルアーを狙った所へキャストする能力は必要だが、それさえカバーできれば、意外とそれほど難しくはない。

▲重量があるため、風がある日でもしっかりとキャストすることができる「モンスターショット(デュエル)」
・釣り方はこちら
釣果が期待できるシーズン
5月~梅雨頃にかけてはヒラスズキの好機で、釣果が期待できるシーズン。そこで、5月7日に中井氏のプライベートでのポイント開拓に同船させていただき、取材をすることに。
当日は、ウネリが大きくて釣り辛い状況。磯際のサラシが出ている日が、ヒラスズキが釣れる確率が高いとされているが、「ウネリが大き過ぎてもよくない」と中井氏。確かに、ウネリが多いポイントではアタリがない。
そこで湾の中へ入り、適度なサラシがある場所へキャストすると、サラシとともにルアーが海中へ入っていった。

▲サラシが上がっている時にキャスト。磯際ギリギリを攻めていく
ヒラスズキは、ルアーが磯際に落ちてから、リールを巻く最初の5巻き程度が勝負。ルアーでアクションして誘う、と言うよりは、いかにタイミングよくヒラスズキにエサが落ちてきたと思わせることが大切だ。
そのため、むやみにルアーをキャストするのではなく、サラシが上がり、その後に波が引いていくタイミングに、ルアーが一緒に落ちていくようにキャストしなければならない。
ヒラスズキがヒットすれば、軽く合わせを入れてやり取りする。竿を立て過ぎると、ヒラスズキがエラ洗いをしてバラシに繋がるので、注意が必要だ。やり取りはとにかく丁寧に。
リールを巻き始めた瞬間に、ガツンっと強烈なアタリがでた! 軽く合わせると、強烈な引きだ!
ヒラスズキは「エラ洗い」と言うジャンプをすることがあり、その時にバラしてしまうことがあるので注意が必要。見事上がってきたのは、よく肥えた良型のヒラスズキ。

▲「モンスターショット」でヒットしたヒラスズキ
しばらくすると、ウネリが収まってきたので、本命ポイントへ。ここでは、何と77cmのビッグサイズ!

▲エヌテックマリンのキャプテンであり、デュエルのテスターを努めている、中井敏秀氏
さらに65cm級が数尾上がり、船中6尾と十分過ぎる釣果となった。

▲尾鷲でよく釣りをしている大久保氏は、よく肥えたヒラスズキを3尾キャッチ

▲初めてヒラスズキを釣り上げた筆者。大型になると強烈な引きで、スズキとは比べ物にならない暴力的な引きに大興奮だった

▲当日の釣果
ヒラスズキはもちろんだが、磯の景観も楽しめるこの釣り。
「超楽しい!」 と心から思った記者。ヒラスズキを釣ってみたい方、今がチャンスだ!