夏の釣り場で遭遇する、厄介な虫たち。どんな虫がいるの?対策は?

釣りにとって最高のシーズンである夏。

しかし、水辺のレジャーで悩ましいのが虫刺されです。楽しい思い出が台なしにならないよう、夏の釣り場で遭遇しやすい虫の種類とその対策をまとめました

釣り場で出会う、主な虫とその特徴

虫の名前 出やすい場所・時間帯 被害の程度
蚊(ヒトスジシマカなど) 湿った草地・潮だまり / 朝夕の薄暗い時間 かゆみが中心
ブユ(ブヨ) 山間の渓流 / 曇天~雨上がり 激しい腫れ・強いかゆみ
アブ 河原近く / 晴天の日中 出血するほどの痛み
ヌカカ 汽水域の干潟 / 風が止む夕方 小さいが集団で刺す
マダニ 河川敷の草むら / 終日 長時間吸血・感染症リスク
カゲロウ・トビケラ 清流の夕暮れ / 羽化ピーク時 人は刺さず無害
スズメバチ 森林縁・朽木周辺 / 日中 強い毒性・二次ショック注意

カゲロウやトビケラは刺しませんが、ヘッドライトやランタンに大群で寄ってきます。対処法としては、ライトを赤色光に変えると寄りにくくなります。

服装と防虫グッズの基本

  • 肌の露出を最小限にするため、淡い色の長袖・長ズボンを着用しましょう。黒い服は蚊やアブを引き寄せやすいので避けてください。
  • 袖口や裾はマジックテープやゴムで絞り、渓流ではゲイターを着用すると効果的です。
  • 虫よけは、肌には子ども向けにイカリジン(15%配合のもの)や、大人には高濃度ディート(30%以上配合のもの)を使用しましょう。衣類にはハッカ油スプレーを上乗せするとさらに効果が期待できます。
  • 休憩時は、風上に荷物を置き、蚊取り線香や電池式ベープで周囲にバリアを張りましょう。
現地でできるひと工夫
  • 荷物は草むらに直置きしないようにしましょう。
  • テトラ帯や干潟では、風が止む夕方が危険タイムです。釣り座を変えて風通しのよい場所を選ぶといいでしょう。
刺された・吸われたときの応急処置

  • 刺されたり吸われたりしたら、すぐに水や濡れタオルで洗い流し・冷却し、毒素や唾液成分の拡散を抑えましょう。
  • かゆみや腫れには、抗ヒスタミン系やステロイド外用薬を塗布してください。
  • マダニは無理に引き抜かず、医療機関を受診しましょう。口器が皮膚内に残ると感染症の原因になることがあります。
  • 刺された後に発熱・全身の赤斑・息苦しさがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。アナフィラキシーショックは時間との勝負です。

子ども連れ釣行のポイント

  • 大人用のディート30%以上配合の虫よけは、小学生以下の子どもには使わないでください。イカリジン15%配合の虫よけなら乳幼児でも使用可能です。
  • 堤防や桟橋での待ち時間には、足元に置けるファン式忌避器やベープマットがあると安心ですね。
  • ブユに刺された跡は翌朝に腫れが強く出やすいことがあります。帰宅後も腫れ具合をこまめにチェックしましょう。

「釣り=虫に刺されるのは仕方ない」とあきらめず、服装・忌避剤・設備の3点を押さえれば被害は大幅に減らせます。下調べと準備を整えて、夏本番のフィッシングを家族みんなで思いきり楽しみましょう!

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