
今永航汰(いまながこうた) プロフィール
■準備編
手返しよく釣りを行うために『動線』を考える。
これはテンヤ投入から魚のピックアップ、締めて血抜き、テンヤ交換、再投入までの動きの流れをムダなく行うために、必ず確認が必要なこと。
細かいことにはなるが、魚を抜き上げた後の竿を置く位置や、タオルの位置なども、事前に確認している。
■実釣編
数釣りにおいては、活性の高い個体をいち早く、できる限り上のタナで釣ることが必須となる。
そのため、魚が1番反応を示す誘いと、魚影の最も濃いタナを見付ける必要がある。
そういったことを考えた時、超攻撃的な誘いでリアクションバイトを誘発し、アタリの最も頻発するタナを探し出し、それこそが「高活性個体の濃いタナ」であると考えた。
極端な例を出すならば、「魚探に濃く映り、群れをなすが、低活性な個体」よりも、「魚探にはほぼ映らずに数は少ないが、高活性な個体」を探し出すということである。
私の誘いは、基本的にショートピッチかつ強烈なジャーク2回+ステイ3秒の誘い。
これをベースとし、活性に応じてジャークの回数やハンドルの巻き数、ステイの時間などにアレンジを加えていく。
釣りの展開を自分のリズムにもっていくことで、自然と数は付いてくる。
逆にアタリがだせなかったり、魚をバラしたりしてしまうとリズムを乱し、数釣りが難しくなるため、細心の注意が必要だ。
以上が数釣りをこなす上でのポイントだ。
それでは実釣の様子をご覧いただこう。
10月25日好調な洲本沖で実釣
今回は10月25日、泉南・谷川漁港のいずみ丸に乗船した。
ポイントは洲本沖。
前日までも、各船ともに竿頭は40~60尾と、絶好調とも言える釣果が上がっていた。
また潮周りとしては、私の釣行日の方がさらによい。
そうなると、必然的に前日以上の釣果を狙うこととなった。
朝イチは、掛獲船太刀魚テンヤ40号のグローから始めた。
ポイントの水深は約100m。
朝一から高活性でアタリ多発
投入後、60m付近でフリーフォール中に違和感があったため、そこで止めて誘いを掛けると、難なく1尾目をキャッチ。
思いのほかタナが浮いていると判断し、次は55mから開始し、難なく2尾目。
そこから船中でも数多くのタチウオが上がりだし、船中のアングラーの回収に連れられるようにして、高活性なタチウオのタナはどんどん上がってきた。
その時点での魚探への濃い反応は70m前後。
しかし、40m付近でアタリが連発。
これこそが前述した『高活性な個体』である。
この個体を狙い続けて、効率よく数を稼いでいく。
高活性と言えど、アタリ方によって、頻繁に誘いやテンヤカラー、エサ、タナをかえることで、その時々の状況にアジャストさせていくことが必要である。
具体的には、ただのアタリではなく、掛けられるアタリを模索することになる。
こうした状況変化への対応と、異常なほどまでの高活性に助けられ、自己記録を大幅更新の127尾の大漁釣果に恵まれ、納得の納竿となった。
1日の中で、必ず状況は変化する。海況にアジャストさせるパズルのような釣りをぜひ体感していただきたい。