
小池 薫(こいけ かおる) プロフィール
夏の大人の夜遊び「イカメタル」
夏場の船釣りは、日焼けや熱中症が気になって足が遠のきがち。でも、日が落ちてからの釣りなら快適! そう、人気のイカメタルです。タックルはライトなので、体力的にも楽チンなんです♪
ターゲットとなるイカは主に3種類。ヤリイカ、スルメイカ、そしてメインとなるケンサキイカ。このケンサキイカが、とにかくおいしい! 釣りたての透き通った刺し身を、1度でも食べてしまったら、中毒になること間違いなし! 「もっと食べたい=もっと釣りたい!」私にしては珍しく(?)食欲が先行するターゲットです(笑)。
不思議と相性がよいのか、あるいは単に食い気が勝っているのか、ありがたいことにいつも竿頭か次点の釣果。今回は、そんな私が実践している釣果アップのコツを、こっそりお教えします。
まず、イカメタルの基本ですが、仕掛けは2タイプ。「メタルリグ」と「オモリグ」の2種類があります。
メタルリグは、下にオモリ、上にスッテ(エギ)をセット。真下に仕掛けを落とす釣り方なので、ベイトリール(カウンター付き)を使用します。
オモリグは、上にオモリ、下にエギをセット。キャストして広く探れるため、スピニングリールを使用します。
イカメタルは、タナの把握がとても大切な釣り。初心者さんには、カウンター付きのベイトリールがおすすめですが、私は断然スピニング派。その理由は、ラインの色で正確にタナを取れる、フォールスピードが速い、ドラグ音が気持ちイイ!→釣っていて「気持ちイイ」が1番!
また、エギは数と回転が命! スッテ(エギ)は多ければ多いほどよし! 定番カラー(赤緑・赤白)もありますが、その日その時の「アタリエギ」は常に変化します。カラー、シルエット、サイズ。いくらあっても足りない(笑)。ただし、持っているだけでは意味がない! 使ってこそ価値があります。私は、1投ごとにエギを変えることもありますし、同じエギで4杯釣ったら、即チェンジ。理由は単純、「飽きられる前に変える」ため。
1度外して、イカが忘れた頃に再投入。これ、結構効きます。
そして、釣果アップの1番の秘訣は「聞くこと」。1番大事なのは、釣れた人に「何mで釣れましたー?」と、大きな声で聞くこと!
エギの色や形は見れば真似できますが、タナは聞かないと分かりません。自分が釣れた時も周囲にタナを共有することで、乗合船の仲間との一体感も生まれます。気付けば「楽しかったねー!」と言い合える仲に。こういうのも、私がこの釣りを好きな理由のひとです。
釣りを楽しくするのは自分次第。ちょっとした勇気と気遣いで、「楽しい大人の夜遊び」に、きっと沼るはず♪