各地では、ケンサキイカが好シーズンを迎えています。
イカメタルやオモリグのライトタックルで、手軽に狙えるケンサキイカですが、やはりその釣果には差が出る場合もありますよね。
魚もイカも、その日、その時のパターンがあることも多く、そのパターンにハマれば、ビギナーでも意外なほど簡単に釣れたりもします。
要は自分の釣り方が、そのパターンにハマるかどうか。
現場では、実際に釣っている人を真似るのが最も近道ですが、自身でもそのパターンの引き出しを多く持っていればいるほど、有利なのは必然。
ここでは、先日の釣行での、竿頭に聞いたヒットパターンを紹介します。
「まだイカメタルを始めて間もない」と言う方には、ぜひ自身の引き出しのひとつとして、活用してみてください。
タックルは、イカメタルの専用竿を使用し、リールはビギナーならカウンター付きがタナを合わせやすいので便利です。
ドロッパーなしの、ひとつスッテで好釣果を上げている人もいましたが、当日はダブルもよく見られたので、ドロッパーを1つ付けたオバマリグがオススメです。
メタルスッテは、敦賀沖では潮が速い場合は25号までを使いますが、潮が緩く、タナが浅いと10~15号を使うこともあるので、10~25号を用意しておくと、いろいろ対応しやすいです。
ドロッパーはエギ2~2.5号を使う人が多いですが、小型のイカが多い時期なので、1.8号の小さなサイズを忍ばせておくと、ハマる場合もあります。
竿頭に聞いた、当日のヒットパターン
この日の状況を簡単に記しておきますと、水深は86mでのアンカーを入れたカカリ釣り。
南風が強く吹き、潮は北から南への逆潮。波が立ち、大型船でも舳先付近はかなり揺れていました。
釣り開始時の船長の指定は「25号」。これで、左舷トモから右舷ヘ先へ、ややナビく程度でした。
この日の竿頭は、船中ファーストヒットから、途中、怒涛の入れ掛かりを含めて、全体的には渋めの状況ながらも22ハイのケンサキイカを上げた十川氏。
夏のイカパターンで、集魚灯が効いてからはイカが浮き、コアのタナは30m前後の浅ダナでした。
中でも、この日はフォールの釣りが大当たり。
オバマリグで軽くキャストして、30mまでラインを送り、そこでクラッチを入れて船下までカーブフォール。
この間に穂先にアタリがでることも多かったです。
船下まで寄ってきてもアタらなければ、今度はそのタナ周辺で竿1本分大きく誘い上げては、穂先を一定の曲がりに保ちながらのテンションフォール。
この誘い下げの時にでる、小さなアタリを見事に掛けていました。
アタっても掛からない場合は、すぐにフォーローアクションとして、シェイクを入れると、再びアタってくることも多かったようです。
小型のイカが多かった当日、アタリは頻繁でも、なかなか掛からないシーンもよく見られました。そんな時は、仕かけのサイズダウンも有効なワザです。
オバマリグで狙った十川氏でしたが、聞けば、釣果のほとんどがドロッパーに乗ってきたそう。
そのヒットアイテムがこちら↓
デュエルのイージースリムで、「カラーはケイムラが入っているものが、特によかった」とのこと。
また、サイズも胴長10~15cmの小型がメインで、「アタるけど乗らない」ことも多かったので、70mmの小さめのスッテにかえたところ、比較的掛け合わせることができたそうです。
仕かけは、もちろんカラー合わせも大事ですが、スッテのサイズにも幅を持たせて、臨機応変に釣るのが好釣果への道です。
以上が、敦賀沖での竿頭に聞いた当日のパターンです。
ひとつのイカメタルの引き出しとして、現場で試してみてください。