毎年夏~秋に掛けて人気なのが「タチウオ釣り」!
釣って楽しく、食べて美味しいタチウオはエサやルアー釣りなど、さまざまな釣り方で狙うことができるので、初心者さんも手軽に楽しむことができます。
そこで今回は、堤防から狙うタチウオの釣り方の基本を、エサ釣りとルアーを合わせて4つ紹介! ぜひ、週末や休みの日に釣りに出掛けてくださいね!
釣れる時間帯は「夜」がメイン!
堤防から狙うことができるのは夜釣りがメイン。夏でも夜は涼しいので、快適に楽しめるのも人気の理由ですね!
特に狙い目なのが、夕まずめ(16~20時頃)と朝まずめ(4時~6時頃)。早起きが難しい人は、夕まずめからでも釣れるのでご安心を!
どんな釣り方で狙えるの?
釣り方は、エサ釣りで言うとキビナゴやイワシを使用したウキ釣り、ドジョウやキビナゴのテンヤの引き釣り。
ルアーフィッシングでは、ジグヘッドにワームを装着したワインド釣法や、メタルジグなどを使用したジギングなどがあります。
ウキ釣り
タチウオシーズンになると、夜の海面にキラキラと赤や緑などの光が漂っている光景を見ることがありませんか?
それは光るウキを使った、「ウキ釣り」の光。タチウオのアタリがでて、ウキが海中へ消えていくさまは大興奮すること間違いナシです。
ロッドは、堤防用3号4.5mにリールは4000番がベターです。
ウキは棒ウキで、電気ウキがマスト。
ポイントや風によって、使用するオモリの重さがかわる(自立ウキでもOK)ので、ウキのオモリ負荷は1.5~3号がオススメです。
電気ウキの電池は、念のために予備を持っておきましょう。
仕掛けは大きく分けて1本針と2本針、そしてハリスがフロロかワイヤーがあります。針数は好みでOK!
食いがよい時はワイヤー、食い渋い時はフロロカーボンのものをチョイスしましょう。基本的にはワイヤーで問題ありません。
ケミホタルは37~50mmがオススメ。さまざまなカラーがありますが、基本的にはイエローがベターです。
カン付きオモリは便利なので用意しておきたいアイテムの1つ。中通しオモリなどでも対応可能です。
タチウオはフィッシュイーターなので、エサにはキビナゴやサンマの切り身を使用します。
■キビナゴの付け方(1本針)
・まずは目を刺し通す
・そのまま、背に刺して完了
①まずは目を刺し通す
②そのまま、背に刺して完了
キビナゴが真っすぐに立つようになっていればOK!
■キビナゴの付け方(2本針)
・まず、頭部の近くに刺す
・そして、もう1本の針は尾の近くに刺す
①まず、頭部の近くに刺す
②そして、もう1本の針は尾の方の背に刺す
キビナゴを持ち上げた時に平行の姿勢をキープしていたらエサ付け完了です。
■サンマの切り身の付け方(1本針)
・切り身の端にチョン掛けする
・その後、もう1度刺し通す
①切り身の端にチョン掛けする
②その後、もう1度刺し通す
堤防から狙うタチウオはほとんどの場合、浅ダナをメインに狙うので、ウキ下は2~3ヒロ程度にセッティングしておきます。
①まずは狙いのポイントへと仕掛けをキャストします。
②キャストしたら、仕掛けが馴染むのを待ちます。
自立ウキ以外の場合は、ウキが立てば仕掛けが馴染んだおよその目安です。しばらく待ってもアタリがでない場合は、ゆっくりとリーリングしたり、竿をゆっくりと大きく誘い上げるのも有効です。
③誘いを掛けたりしてエサを上手くタチウオにアピールできれば、アタリがあります。
タチウオはエサを食べるのが下手な魚なので、アタリがあったらウキが沈んでいきますが、すぐに合わせるのではなく、ウキの光が見えなくなるぐらいまでゆっくりと待ちます。
なので、ウキが沈んだりしても早合わせはしないようにしましょう!※アワセとは竿を大きくたてて、魚を掛ける(フッキング)すること
④ヒットすれば、魚の重みを感じるので、ラインのテンションを緩めず、一定速度でリールを巻いて釣り上げます。
テンヤの引き釣り
ドジョウやキビナゴを堤防タチウオ専用のテンヤと呼ばれる仕掛けにセットして釣る引き釣りは、ウキ釣りよりも広範囲のポイントやタナを幅広く探ることができます。
エサを使用するのに抵抗がある人は、食いが落ちますがワームを巻いてもOK。
タナが定まっていない時や、タチウオが広範囲に回遊している時にはとても有効な釣り方です。また、手返しもよいので朝夕のまずめ時などの短い時合にも効率よく釣ることができます。
引き釣りには堤防専用のタチウオテンヤを使用します。
①キビナゴをテンヤのケンに刺し、セットする
②ワイヤーで頭部からまんべんなく巻いていく
③針がちょうど曲がる所まで巻く(尾まで全ては巻かない)。最後にワイヤーの端をテンヤに巻き付ければ完了
①ドジョウをテンヤのケンに刺し、セットする
②ワイヤーで頭部からまんべんなく巻いていく
③針がちょうど曲がる所まで巻く(尾まで全ては巻かない)。最後にワイヤーの端をテンヤに巻き付ければ完了
ドジョウは、生きているものが販売されているので、そのままだとセットしにくいです。そのため、セットする前に気絶させると簡単にできるのでオススメです。
引き釣りはエサを付けた堤防用タチウオテンヤをリールを巻いてルアーのように引きながら釣ります。
①まずは遠くにキャスト。
②着水したらカウントダウン(着水時から数字を数えながら仕掛けが沈んだタナをある程度把握する)。
③タチウオがいそうなタナを探りながらリールをゆっくりと巻きます。タチウオがいる遊泳層をより早く見付けることが、この釣りのキモとなります。
このほかにもテンションフォールしながら、タナをタテにジグザグに誘うことも有効です。※テンションフォールとはラインを張って仕掛けの重みを感じながらゆっくり沈めること
④アタリがあれば即合わせで掛けていきましょう!
ワインド
ワインド釣法とは、ジグヘッドとワームを使用して、竿を上下にシャクることによってルアーを左右にダートさせる釣りです。ダートさせることによって、魚の捕食本能を刺激して、リアクションバイトで食わせることができます。※ダートとは、「突進」という意味で、エサに見立てたルアーに、逃げ惑う小魚のような動きをさせること
ワインドには専用のジグヘッドとワームを使用します。
①ジグヘッドにワインド専用ワームを差し込んでいく
②トリプルフックの上針をワームに差し込む
コレでセット完了!
①キャストして、ルアーが着水すれば、カウントダウンをしてタチウオの遊泳層を探っていきます。
②糸フケを取ってから1回シャクり、リールを1回巻きます。
この動作を繰り返して、ルアーをリズムよく左右にダートさせます。
③コツコツというアタリや、ガツガツとくれば、ロッドをしっかりシャクってフッキングさせます。
ショアジギング
鉛などでできている、ハードルアーのジグはより遠くを探りたい時にとても効果的。
特に明るい時間帯は、タチウオは中層や底周辺のタナを泳いでいるので、そういった時にジグはとても役立ちます。
堤防で使用するタチウオ狙いのジグは主に20~30gがオススメ。
また、定番はグロー系が光るのでよい。
そのほかにもゼブラグローに好反応を示すことが多いので、持っておきたい。
その日によって当たりカラーはかわるので、定番カラーを中心にいくつかジグを用意しておこう!

ルミカのメタルジャッカー
まずは狙うポイントへとキャストします。
カウントダウンして狙うタナまで沈めた後は、ワインド釣法と同じようにロッドをシャクリ、フォールで食わせるイメージで釣ります。
ジギングもアタリがあれば、即合わせしてフッキングさせましょう!
タチウオの歯には要注意!
タチウオの歯はとても鋭く、少し歯が当たっただけで、スパッ!と手や皮膚が切れケガをしてしまいます。
針を外す時は必ず、プライヤーで外しましょう! また、タチウオを挟む魚バサミがあればベストです!