
菊池 雄一(きくち ゆういち) プロフィール
明石沖の大人気ターゲット・マダコ。連日大賑わいで、週末ともなると予約が取りづらくなるほどの人気です。そんなマダコのシーズン最盛期に、明石の老舗船宿でエギタコチャレンジ!今回はその模様と、この釣りの基礎をご紹介したいと思います。
兵庫・明石沖 絶品のマダコ狙い!
7月11日、兵庫県明石の丸松乗合船にお世話になり、シーズン最盛期突入のタコ釣りにチャレンジしてきました。
当日は40人近い釣り人で、港も物凄く賑わっていました。4時30分までに受け付けを済ませ、5時出船。
大船長、若船長の奥様がいつも笑顔で出迎えてくださるのですが、この日は私の顔が見えないみたいで、笑い声で気づいていただいた感じでした(笑)。何せ、顔が黒いと(笑)。
前半は8~15mライン。比較的、緩やかな潮が流れており、コンスタントにタコが上がります。
以下に基礎をまとめていますが、潮の緩いタイミングでは、動くルアー(スッテなど)もあればオススメです。
現在、明石エリアでのタコ釣りでは、タコの資源保護、また漁師さんの漁具に極力迷惑の掛からない取り組みを強化されています。
我々、1人1人のアングラー自身がルールを守り、この先も長く長くタコ釣りができるように、私自身もルールを守り、また積極的に「明石遊漁船部会」の皆様方の考えに賛同し、ついていきたいと考えています。
9時過ぎにポイントが移動になり、ワカメが残る6-12mラインを探ります。ここでは中玉サイズ(400-900g)が連発し、私自身もパターンを掴み、最高の釣りを堪能させていただきました。
ほんのちょっとした、基本に忠実な釣り方ができるかできないかで、釣果が大きく左右されますので、ぜひ右の基礎を参考にしていただければ幸いです。
小さめなタコは、もっと大きくなって、また釣れるように祈りを込めて、手で触ることなく海中に戻っていただきました!
エギタコ釣りの基礎編
水深が10mを切るようなポイントでも、明石の海流とあって、オモリ、エギが斜めに流れようとすることも、多々あります。 底を釣る釣りのために、浮かせてはならないという心理が頭をよぎるかと思いますが、オモリ、エギを斜めにすればするほど、海底の石や海藻などを拾うことになり、タコのアタリなのかどうか、迷うひとつの要因になります。
ポイントを常に流しながら、船長は操船してくれていますので、余計なラインは一切出さずに、丁寧に縦の釣りを意識することが、釣果アップの大前提になります。
海底をコツコツ誘いながら、重量感が加わった際、焦ることは厳禁です。タコは1度エギを抱くと、なかなか離すことはありません。また、徐々に身体全体でエギを抱き抱えていくので、長く抱かせることが、バラシ軽減に繋がります。 また、タコが抱いた際には、金属的なコツコツ(海底の石や、何かに当たったような感じ)が一切なくなり、ヌゥ〜という重量感がロッドに伝わります。
こうなれば、緩やかに誘い(小突き)も続けながら、長く長くエギを抱き込ませるようにアプローチしてください。
私の場合は、誘う際にはロッドを立てて、アタリがあればロッドを下げながら、しっかりエギを抱かせます。 この時、潮の流れが速ければ、ロッドが高い位置までリールのクラッチを切り、再度小突きをしてタコの重みを再度感じれば、ロッド全体で煽るようなアワセを入れます。 テンヤタチウオやカワハギのような瞬発なアワセではなく、ストロークの大きなアワセのイメージです。
焦ることはありません。一定の速度でテンションを緩めることなく、巻き続けるとバラシ軽減に繋がります。
明石エリアでは2個付けが基本になります。アタリが遠いなと思った時は、2個のルアー(エギ)を一気に交換するのではなく、1個ずつローテーションすると、どのルアーに反応、カラーに反応しているかの判断に至りやすくなると思いますよ。
