先日のお盆休み、「水に入ると霊に足を取られる」なんて、ちょっと背筋がゾッとする言い伝えを耳にしませんでしたか?
怖い話に聞こえるけれど、これには昔の人が命がけで知った、夏に水辺が危なくなる理由が隠されていたんです。
今回は、この言い伝えの本当の意味を解き明かし、安全に釣りや水遊びを楽しむためのヒントをご紹介します。
「足を取られる」の正体は、実は…
霊に引っ張られるわけではありません。昔の人が言っていた「足を取られる」の正体は、主にこんな見えない危険だったと考えられます。

※イメージ
岸に打ち寄せた波が、沖に向かって一気に流れていく潮の流れのこと。一見、穏やかな場所でも発生し、これに巻き込まれると、泳ぎが達者な人でも陸に戻るのが難しくなります。
真夏のゲリラ豪雨は突然やってきます。上流で大雨が降ると、下流の川が一瞬で増水することも。雨が降っていないからと油断していると、急激な水流に押し流されてしまう危険があります。
台風や遠くの低気圧の影響で天気がよくても、突然大きな波が押し寄せることがあります。特に岩場や磯場では、足元をすくわれて海に引きずり込まれることも。
昔の人の教訓を、現代の私たちが活かすには?
昔の人の「言い伝え」は、いわば危険回避のための“マニュアル”。これを現代の私たちがどう活かせばよいのでしょうか?
釣行前には天気予報はもちろん、風の強さや波の高さ、雷注意報も確認しましょう。上流の天気までチェックしておくと安心です。
急な風や波、水位の変化を感じたら、釣果を優先してはいけません。すぐに釣りを中断して安全な場所に避難しましょう。
水辺にいる時は、必ずライフジャケットを着用しましょう。万が一の転落時、命を守る大切な道具です。
言い伝えは“安全の合図”だった
「お盆の言い伝え」は、単なる怖い話ではなく、夏の水辺に潜む危険を伝える昔の人の知恵でした。この教訓を忘れずに、安全を最優先でレジャーを心から満喫してくださいね!