台風一過は爆釣のチャンス?釣行のベストタイミングと注意すべきポイント

「台風の後って、魚がよく釣れるらしいよ」

釣り人の間でまことしやかに囁かれるこの言葉。荒れ狂う嵐が去った後、海の中は一体どうなっているのでしょうか。本当に「爆釣」は期待できるのか、そしてそのためにはいつ、どこを狙えばいいのか。

結論から言えば、台風一過は確かに絶好のチャンスになり得ます。しかし、それは適切なタイミングと万全の安全対策があって初めて成立する、ハイリスク・ハイリターンなタイミングでもあります。

今回は、台風がもたらす海の変化から、具体的な釣行のベストタイミング、そして命を守るための最重要注意点までを徹底解説します。

なぜ台風の後に魚は釣れるのか?

▲画像はイメージ

台風が通過すると、海には普段とは違う劇的な変化が起こります。これが魚の活性を上げるスイッチとなるのです。

適度な「濁り」が警戒心を解く 川から大量の土砂が流れ込んだり、海底の泥が巻き上げられたりすることで、海には「濁り」が発生します。これにより、魚は天敵から身を隠しやすくなり、普段は警戒心の強い大型魚もルアーやエサに果敢にアタックしてくる可能性が高まります。

海の攪拌(かくはん)による活性化 台風の強風と波によって海水が激しくかき混ぜられます。これにより、水中の酸素濃度が上がり、プランクトンが活性化。それを捕食するベイトフィッシュ(小魚)が活発に動き出し、そのベイトを追う大型魚のスイッチも入るのです。

ベイトフィッシュが岸際に集まる 外洋が荒れているため、体力の少ないベイトフィッシュは波の影響が少ない港湾や堤防の内側、河口付近などに避難してきます。捕食者であるフィッシュイーターたちにとって、これはまさに「ご馳走」が目の前に集まってくる状況と言えます。

河川からの栄養とベイトの供給 増水した河川からは、山の栄養分とともに、普段は上流にいる昆虫や小魚(鮎など)が海へと流されてきます。特にシーバスなどは、この「落ち鮎」を狙って河口域に集結します。

釣行のベストタイミングは「通過後1日~3日」!?

最大の狙い目は、台風が完全に過ぎ去り、風や波が落ち着いた1日後から3日後ではないか!? というのが伝えたいところ。

まだ海には適度な濁りが残り、魚の警戒心は薄いまま。一方で、ベイトフィッシュは豊富なため、フィッシュイーターたちの活性は最高潮に達している可能性が高いタイミングです。

ただし、安全が保障された状態であることを必ず確認しましょう。ライフジャケットは必ず使うのはもちろんですが、海の状況を見て、危険と判断したら控えましょう。

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