連日、予選が開催されている、大阪湾タチウオKINGバトル。
どんどんとセミファイナル進出者が決まっていますが、そんな中、9月17日(水)に開催された、大阪・忠岡のふじたやでの予選を取材してきました。
予選の模様の記事は↓こちら↓
この日のエントリーは11名。釣座はあみだくじで決定し、参加者が固まっていたミヨシに記者は陣取って、皆さんの戦いぶりを見ていました。
当日は、アカマツ経由の洲本沖で、今まで4年間で取材で乗船した中でも、一番の釣れっぷりの高活性状態。ただし、オマツリや高切れなどのトラブルも、今までで一番すごかったですが…。
そんな中、予選を突破した原田隆司さんの戦略が、記者的にこれまた目からウロコの展開だったのです。
原田隆司さんの戦略
6時過ぎに出船し、7時15分頃にまず到着したのが、アカマツ。水深は77mで、7時20分頃に競技がスタート。
船中で次々と竿が曲がり、タチウオが取り込まれます。左舷ミヨシから3番目の釣座だった原田さん。スタートから30~40mで終始アタリがあったそうで、即掛けの早い展開で、数を稼ぎました。

アカマツでタチウオを掛ける原田さん
ただ、数は釣れるもののタチウオのサイズが平均的に小さかったため、1時間ほどして船長は移動を決め、洲本沖へ。
9時前に洲本沖のポイントに到着。水深は100m超ですが、船長は大型も照準に合わせたポイント選択をしていました。
具体的には、80mに大型がいて、それ以浅もビッシリとタチウオの反応が。30~40mまでタチウオだらけの状態でした。
その浅ダナに目を付けた原田さん。30mでアタリが出たため、終始そのタナ中心に探ったそう。
誘いは、力強いジャーク2回&巻き上げで、アタリがあったら即掛け。小さく優しめの誘いが主流の中、その異色ともいえる誘いで次々と即掛けしていく姿は圧巻でした。
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ただ、浅ダナでもアタリがないこともあったそうで、その場合は深いタナも探ったと、原田さん。ただ、深い時は即掛けせず、誘い上げて、引き込んだ際に掛けていったようです。
誘いは基本、強ジャークで通した原田さんでしたが、中盤、アタリが遠くなった時には、違う誘いも取り入れたとのこと。その時は、テンションは抜かずにフワフワとした誘いでスローに探っていき、アタリを引き出していったそうです。
また、オマツリやライントラブルを極力避けるために、テンヤはキャストすることと、糸フケを出さないことを心掛けたとのこと。
当日のターニングポイントは?と聞くと、「洲本沖移動後で、すぐに浅ダナに気付いたこと」。
9時から、競技終了の13時半まで、多少反応の薄い時間もありましたが、ほぼ釣れ続いていました。
迎えた終了時間の13時半。結果、2番手だった今村さんが90尾と肉薄していましたが、原田さんが92尾で予選通過。
反応がビッシリで、タチウオも多いがトラブルも多い中、浅ダナ狙いでトラブルも避けて、休むことなくスピード重視で釣り続けた原田さん。その激しい誘いを続けられる体力も素晴らしかったです。
聞くと、中華料理店を経営していて、毎日重い鍋を振っているそう。その腕っぷしは確かでした。予選前日にはマッサージで体も整え、体調もバッチリで臨まれた今回。一番の勝因は「浅ダナに気付いたことと、体調管理」だそうです。おめでとうございます!
■原田さんのタックル
ロッド:極鋭タチウオテンヤSP91-180AGS
リール:フォースマスター400
テンヤ:船タチウオテンヤSS TG
テンヤは、朝一番のタナが分からない時のみ鉛を使って、それ以外はTGを使用。カラーはフルグリーングローピンクベリーを使用していたがロストしたため、フルグローブルーゼブラをメインにグロー系をチョイス。このテンヤはアタリが出るスピードが早いとのことで、愛用されています。エサはエサ持ちのよさからもサンマのみ。塩と化学調味料少々のフレッシュなサンマを使うようにされていました。
原田さんはセミファイナル常連の凄腕の持ち主。お隣の釣座には、テンヤタチウオ以外にも、いろんな釣りを一緒に楽しまれる友人の山口さんがおられ、談笑しながら、終始楽しそうに釣りをされていたのが印象的だった原田さん。「ファイナルに進出できるよう、頑張ります!」と意気込まれていました。
過去、関東生まれのノンストップバイブレーションにも衝撃を受けましたが、原田さんのストロングパターンも圧巻でした。詳細にご解説いただき、ありがとうございました。
大阪湾タチウオKINGバトル予選は、10月19日まで絶賛開催中!ぜひエントリーして、ハイシーズンのテンヤタチウオ釣りを楽しんでくださいね!
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