拭くだけで魚の臭いが消える!明邦化学工業「臭いが消えるティッシュ」の秘密を成分から考察してみる
釣り人の悩みの種の1つ、「魚やエサの嫌な臭い」。手や道具にこびりつくと、なかなか取れずに困りますよね。
そんな悩みを解決してくれるのが、明邦化学工業の「臭いが消えるティッシュ」です。ただのウェットティッシュと侮るなかれ、拭くだけで驚くほど臭いが消えるその秘密を、配合されている成分から探ってみましょう。
まず、ティッシュの品質表示を確認してみましょう。
【品質表示】
主成分:フェノアルキルクロライド、ノニオン系活性剤
素材:レーヨン不織布
枚数:10枚入り
この主成分に含まれる「フェノアルキルクロライド」と「ノニオン系活性剤」が、消臭の鍵を握っています。
消臭の鍵となる2つの主成分
それぞれの成分が、臭いを消すメカニズムについて考察してみます。
「フェノアルキルクロライド」は、聞きなれない成分名ですが、消臭や殺菌作用を持つことが期待されます。
「魚臭(トリメチルアミン)」は、アルカリ性の強い臭気成分です。この特定の悪臭に対して効果が高く、この「フェノアルキルクロライド」が悪臭分子を化学的に捉えたり、変化させたりすることで臭いを元から絶つ「消臭剤」の役割を果たしていると推測されます。
また、「フェノアルキルクロライド」は、除菌・抗菌を目的とした用途にも使われる可能性があり、消臭と同時に除菌も実現していると考えられます。
「ノニオン系活性剤」とは、ノニオン界面活性剤(非イオン界面活性剤)のことです。
界面活性剤は、水と油のように混ざりにくいもの同士をなじませる働き(乳化・分散作用)があります。魚の臭いの原因となる脂質やタンパク質、または臭気成分そのものが、手や道具の表面に付着している場合、このノニオン系活性剤が以下の役割を果たすと考えられます。
洗浄・分離作用: 臭いの原因物質を道具や手肌から引きはがし、水に溶けやすい形に変えてティッシュに取り込ませる。
浸透・拡散作用: フェノアルキルクロライドが臭いの原因物質に届きやすくなるように、液体成分の浸透を助ける。
つまり、ノニオン系活性剤は、フェノアルキルクロライドの消臭効果を最大限に引き出すためのサポート役として機能していると言えるでしょう。
科学の力で臭いを元から断つ
明邦化学工業の「臭いが消えるティッシュ」は、
・フェノアルキルクロライドという特殊な消臭・除菌成分が悪臭分子に直接作用し、臭いを化学的に分解・無臭化する。
・ノニオン系活性剤が悪臭の原因物質を包み込み、ティッシュへの取り込みを助け、消臭成分の働きをサポートする。
という、2つの成分の相乗効果によって、釣りの現場で発生する厄介な臭いを根元から消し去っているのです。
釣り人の視点で作られた、まさに「現場で使える」ハイテクなウェットティッシュと言えますね。ぜひ皆さんも使ってみてはいかがでしょうか。
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