
Masafumi Minami プロフィール
カットウフグ釣りファンが増加している関西で、フグ釣りの未来を拓くイベント「関西フグカットウ祭り」が開催されました。
今回は、淡路市室津港の栄真丸さんにて9月28日(日)に行われたイベントに潜入し、つりそく船釣りクラブチームとして参加させていただきました。

イベント参加者
「関西カットウフグ祭り」は、関西でのカットウフグ釣りの発展を願う、メーカーや販売店などの有志が、波止釣本舗の小林社長のお声がけで集結したイベントです。

波止釣り本舗の小林社長
淡路島・室津の栄真丸に19名が2隻に分かれて乗船。普段はライバル関係の乗船者も、この日は和気あいあいとカットウ談義を楽しみながら、フグ釣りを楽しみました。

筆者が準備したエサと、マルキユー様よりご提供いただいた「ウマミパワー 大漁ボトル エビ」
当日はマルキユー様から「ウマミパワー 大漁ボトル エビ」が提供され、我々も釣果アップに期待を膨らませました。今回のエサは、ホヤとアルゼンチン赤エビ(調味塩漬けと生)、甘エビを準備しました。
仕掛けについては、メーカー各社の一押しタイプを使用しました。関西で使われるカットウフグ仕掛けは、大きく「上錘式」と「下錘式」の2タイプに分かれます。
【上錘式】

上錘式
東京湾で生まれたこの仕掛けは、常に錘がカットウ掛け針の上に位置します。エサにフグを集中させ、違和感なく合わせた瞬間に掛けるのに非常に優れています。しかし、針が軽いため操作を慎重に行う必要があり、また根掛かりしやすいという難点もあります。

上錘式で釣れたフグ
【下錘式】

下錘式
伊勢湾でカットフグが流行し始めた際に、根掛かりが多い岩礁での釣りに対応するため開発された仕掛けです。金属製のアームがあり、その下にオモリを付けます。水流の影響を受けやすいのが欠点ですが、常にエサ針の下にカットウ針をキープできるため、どんな体勢でも掛けにいける利点があります。

下錘式で釣れたフグ
関西カットウフグ釣りの未来が熱い!
「一番釣れる仕掛けはどれですか?」という問いに答えはありません。それは釣り人の技量や状況によって変わるものです。
しかし、根掛かりの有無だけでなく、仕掛けの掛かりやすさやタナのキープしやすさという点から見ると、初心者には「下錘式」の選択も良いでしょう。
今、釣具店には様々な新しいフグ仕掛けが並んでいます。これは、多くの船長やメーカー関係者が経験を重ね、試行錯誤を繰り返して開発された結果です。次のアイデア、その次のひねりと、新しい仕掛けがどんどん生まれているのが、今の関西カットウフグシーンです。
今、まさにこの釣りが熱いです!
この日も、皆さんと目からウロコのフグ釣り談義に花が咲き、釣果は大漁。なんと、2kgのトラフグも飛び出しました!楽しく、そして学ぶことが多い1日となりました。