夏の風物詩であるシロギス釣り。シーズン終盤から冬にかけて釣り人が特に注目し、そして熱狂するターゲットに「落ちギス」が挙げられます。
言葉は知っていても、具体的にいつの時期の、どのようなキスを指すのかご存じでしょうか?
今回は、アングラーを魅了する「落ちギス」を簡単にご紹介!
「落ちギス」は「深場へ移動するキス」のこと
「落ちギス」とは、海水温が低下する晩秋から初冬(おおよそ9月下旬~12月頃)にかけて、越冬に備えて深場(沖合や水深のある場所)へ移動(落ちる)するシロギスの群れを指します。
夏場は砂浜の比較的浅い場所にいたキスたちが、水温が安定している深場を求めて集団で移動するのがこの時期の特徴です。
魅力は「サイズ」と「食味」!
落ちギスが釣り人を惹きつける最大の理由は、そのサイズと美味しさにあります。
サイズが大きい!
越冬を前に活発にエサを捕食し、体力をつける時期にあたるため、群れの中には20cmを超える良型が多くなります。夏場に釣れるピンギス(小型)とは一線を画す、体高のある「極太」のキスに出会えるチャンスが増えます。
脂が乗って極上!
水温の低下とともに、キスは体にたっぷりと脂を蓄えます。この時期のキスは身が締まり、夏場とは異なる濃厚な旨味を持つことから、人気のターゲットとなっています。
釣り場の地域や、その年の水温によって変動はありますが、概ね水温が下がり始める頃に浅場から姿を消し、深場へと移動していきます。この変化を察知し、深場を攻めることが「落ちギス」攻略のカギとなります。
「落ちギス」の時期は、繊細なアタリと力強い引き、そして何より最高の食味を堪能できる、釣り人にとって見逃せないシーズン。
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください!