【3分で分かる、タルイカジギングの基礎】10kgオーバーの超ド級モンスタースクイッド、どうやって釣るの?

10kgを優に超える大型のイカ、タルイカ(和名:ソデイカ)がシーズンのハシリを迎えています。

近年の日本海側では、ライトなタックルでタルイカ用のジグを使用したタルイカジギングが釣り方の主流。

ここでは、その基本的なタックルや仕かけ、釣り方などを紹介します。

今年デビューを考えている方は必見ですよ!

タルイカジギングのタックル&仕かけ

タックルは、タルイカジギング専用竿に、リールはPE1.5~2号のラインキャパが300m以上の両軸受けリールを使用します。

竿は専用竿がベストですが、お手持ちのロッドでも十分に代用が効き、ライトジギング用やタイラバ用、さらには73調子の船竿でも2m前後(誘いや取り回しなどを考慮して)のモノなら流用が可能です。

イカメタルのようにアタリを取って掛けていくので、ロッドの穂先は感度のよいものが、小さいアタリも見分けやすくてオススメです。

また、リールはシーボーグ200Jやフォースマスター600などの小型電動リールでも対応できます。

リーダーはPE1.5号なら10号を、2号なら12号を5~6m取るとよいです。

タルイカ用ジグは、潮の速さや狙うタナによってかわりますが、日本海側の若狭エリア周辺なら150~210g程度を持っておけばOK。特に盛んな敦賀~越前エリアでは180gをメインに使っています。

▲タルイカ用ジグの一例

カラーは、グロー系を中心に数色用意しておくと、高活性時や低活性時など、さまざまな状況に対応しやすいです。

釣り方

仕かけの準備ができれば、次は狙い方です。

指示ダナ間で誘い下げ&上げ

釣り方は、基本的にイカメタルゲームのひとつスッテで狙うのをイメージをしてもらえば、想像がつきやすいのではないでしょうか。

タルイカ狙いでは、船長から上と下の指示ダナが出るので、その指示ダナ間で誘い下げと誘い上げを繰り返します。

誘いには人それぞれバリエーションもありますが、ここではその一例を紹介。

まずは指示ダナの上ダナまで仕かけを下ろせば、そのタナでリールのクラッチを入れて、ソフトなシャクリを3~5回入れます。

▲フワフワとスロージャークを3~5回

そして、大きく竿1本分のロングジャークを入れてから、一気に竿先を下げてジグをフリーフォール。

▲誘いの最後はロングジャーク

▲フリーフォールからのロングステイでアタリを待つ

ここでロングステイ(20~30秒)でアタリを待ちます。

アタらなければ、竿で大きくシャクリ上げてから5mフォール(PEのマーカーを目安にするとよいです)。

以降は5m刻みで、下の指示ダナまで繰り返します。

タナ探りは5m刻みが目安

下の指示ダナまで探れば、今度は誘い上げです。

最初に大きくアピールするイメージでロングジャークを入れた後は、スロージギングのようなソフトなワンピッチジャークで巻き上げて、最後にロングジャークからのフリーフォールでロングステイ。

これも5m刻みでタナを上げていくのが目安です。

スローな誘いとロングステイがキモ!

タルイカ狙いの船長やベテランたちは「タルイカへのアピールは、スローな誘いとロングステイがキモ。時には1分近く待つ超ロングステイも有効。

また、タナが絞れても、マイカのようにタナを直撃して狙うのではなく、上下10m程度の幅を持たせて誘い下げて、あるいは誘い上げて狙ったタナまで追わせると、アタリがでやすい」と言います。

アタリからアワセ

違和感を感じれば、即アワセを

タルイカのアタリは、その巨体から「モンスタースクイッド」と呼ばれるのとは対称的に大きく引き込むことは稀。

イカメタルゲームの穂先にアタリがでるように、フッと穂先が浮いたり、グッと穂先が入ったりします。

またモゾモゾとするような違和感も、アタリの可能性があります。

なので、イカメタルゲームと同じように「んっ⁉」と思えば、合わせるのがキモです。

上手く掛かれば、その瞬間にズドン!とくる衝撃。そして、次の瞬間には「これがイカ⁉」と思うような強烈な引き込みがきます。ドラグ調整を予めしておき、ヒット後は焦らずにラインが出れば止まるまで無理せずに耐えましょう。

やり取りから取り込み

やり取りは「無理せずに!」が基本。

ライトタックルで10kgオーバーの超大型と対峙するので、途中に何度もくる引き込みには、竿を無理に起こそうとせず、とにかく耐えましょう。

ドラグが滑れば自然にラインを出す、走りが止まれば巻く、これの繰り返しです。

ラインテンションは緩めずに!

やり取りで注意したいのが、ポンピングです。

そのまま竿の角度を保って巻ければ問題ないですが、ポンピングでリフトアップしてくる場合は絶対にラインテンションを緩めないように。

ジグのカンナにはカエシがないので、ラインテンションが緩むとバラシに繋がります。

また、水面下に見えてきても油断は禁物。タルイカはアオリイカやケンサキイカとは比べ物にならないジェット噴射で抵抗します。

ラストファイトに備えつつ、船に寄せてきましょう。

取り込みは、大抵は船長がタルイカのサイズにより、ギャフやタモで取り込んでくれるので、取り込みやすい位置に誘導すればOKです。

10kgオーバーのタルイカ、見事に仕留めて足元に横たわる巨体を見れば、感動が湧いてくること請け合いですよ。

この秋は、モンスタースクイッドを仕留めに、日本海へタルイカジギングに出掛けてみてください。

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