
電動リールでの釣りを快適に楽しむために欠かせない「リチウムイオンバッテリー」。しかし、船上という過酷な環境で使用するため、釣行後のメンテナンスを怠ると、思わぬトラブルや寿命の低下につながってしまいます。
この記事では、大切なマイバッテリーを長く、安全に使うためのメンテナンス方法と保管のコツをご紹介します。
なぜメンテナンスが必要?
バッテリートラブルの最大の原因は、海水による「塩ガミ(塩による固着・腐食)」です。特に端子部分が腐食すると、以下のようなトラブルが発生しやすくなります。
・接触不良による電動リールのパワーダウン
・充電が正常に行えない
・バッテリー本体の故障
・最悪の場合、発熱や発火の原因にも
こうしたトラブルを防ぎ、バッテリーの性能を最大限に引き出すために、釣行後の「洗浄」「充電」「保管」の3ステップが非常に重要になります。
釣行が終わったら、できるだけ早くバッテリーの塩分を洗い流しましょう。
①真水で洗い流す

BMOのバッテリーのように防水性が高い製品は、水道水でじゃぶじゃぶと洗い流しても問題ありません。特に端子部分やケーブルの接続部分、バッテリーケースの隙間などに付着した塩分を、しっかりと真水で洗い流してください。
(※)注意! 製品によっては端子部分への直接の放水や丸洗いを推奨していない場合もあります。ご自身のバッテリーの取扱説明書で防水性能を確認してください。
②端子部分の重点洗浄

最もトラブルが起きやすいのが端子部分です。汚れがひどい場合は、使い古しの歯ブラシなどで優しくこすり洗いするのも効果的です。
③しっかり乾燥
洗浄後は、乾いた柔らかい布で水分を徹底的に拭き取ります。特に端子部分は水分が残りやすいため、念入りに拭き上げてください。その後、風通しのよい日陰でしっかりと自然乾燥させます。
リチウムイオンバッテリーの充電は、タイミングが重要です。

満充電での「長期保管」はお控えを。リチウムイオンバッテリーは、満充電の状態で長期間保管すると、バッテリー内部が劣化しやすい特性があります。
釣行後はすぐに満充電にする必要はありません。次の釣行の前日に満充電にするのが最もバッテリーに優しい使い方です。
長く使うために、少しの手間を

電動リール用のリチウムバッテリーは高価なので、長く使いたいものです。釣行後の少しの手間(①洗浄・乾燥、②釣行前日の充電)をかけるだけで、その寿命は格段に延びます。
大切なバッテリーと長く付き合い、次回の釣りも万全の状態で楽しむために、ぜひ今日のメンテナンスから実践してみてください。
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