奥深い海のロマンを追い求めるアングラーに向け、シマノから中深場・深海釣りに対応する本格ロッド「ディープチェイサー」が、2025年11月に登場予定だ。

出典:シマノ
水深200mを超える中深場から、さらにその先の本格的な深海まで。未知なる領域への挑戦は、タックルへの信頼が釣果を左右する。
「ディープチェイサー」は、中深場~深海釣りの入門者が直面する「アタリの取りにくさ」や「大型魚・多点掛けの負荷」といった課題に対し、シマノが誇るロッドテクノロジーと素材特性で応える新シリーズ。
ターゲットとする水深や釣法に合わせ、特性の異なる2タイプのブランクス設計を採用しているのが最大の特徴だ。
| 品番 | 全長(m) | 継ぎ方式 | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | 錘負荷(号) | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) | 本体価格(税別) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 150-195 | 1.95 | その他 | 2 | 151.1 | 275 | 2.3 | 80-250 | 396 | DOWNLOCK | 57.5 | 57,000円 |
| 200-200 | 2.00 | その他 | 2 | 161.5 | 314 | 2.9 | 100-300 | 346 | DOWNLOCK | 42.3 | 59,000円 |
| 300-205 | 2.05 | その他 | 2 | 178.4 | 692 | 3.7 | 200-500 | 229 | DOWNLOCK | 17.7 | 79,000円 |
| 500-205 | 2.05 | その他 | 2 | 178.4 | 765 | 3.7 | 300-800 | 229 | DOWNLOCK | 16 | 81,000円 |
シマノ公式「ディープチェイサー」詳細ページはこちら
粘りとパワーで深海を制す。本格深場モデル(300-205 / 500-205)

水深数百メートルを攻めるキンメダイ、アコウダイ、そしてアブラボウズといったターゲットに照準を合わせるのが、300号と500号の本格深場モデルだ。
これらのモデルには、ブランクス全身に「高強度グラスソリッド(無垢材)」を採用。グラス素材特有の柔軟性と粘り強さを、穂先からバットまで余すことなく発揮する設計となっている。

しなやかで追従性に優れた穂先は、深海からの微かな魚信や仕掛けの着底を明確に表現。追い喰いを誘うゼロテンション時もバタつきにくく、アングラーに視覚的な情報をもたらす。
そして、魚が掛かってからはグラスソリッドの真骨頂である粘り強いバットパワーが炸裂。キンメやアコウの多点掛けによる強烈な引きや、アブラボウズとの持久戦においても、ロッドが柔軟に負荷を受け止め、バラシを防ぎながら海面へとターゲットを導く。

また、大型電動リールを確実に固定するため、リールシートも進化。「新設計オリジナルデザインアルミシート」を搭載し、樹脂製クッションを各所に配置することでガタつきを徹底的に排除。高負荷時でも優れた固定力を実現し、アングラーのファイトを強力にサポートする。
手持ちは軽快、置き竿は粘り強く。中深場モデル(150-195 / 200-200)

アカムツやクロムツなどを狙う中深場の釣りは、手持ちでのテクニカルな誘いと、ヒット後の置き竿での安定性が求められる。
150号と200号の中深場モデルは、この相反する要素を両立させるため、柔軟性に優れた「UDグラス」をメイン材料に採用。さらにシマノ独自の強化構造「スパイラルXコア」で締め上げることで、ネジレを抑えた軽量かつ高強度なチューブラーブランクスを追求した。
この設計により、手持ちでの誘い操作は軽快そのもの。アングラーの意図するテクニカルな操作を可能にする。
一方で、魚を掛けて置き竿に移行した際は、UDグラスとスパイラルXコアが融合したブランクスが、波のウネリや魚の引きに対して柔軟に追従。不要なハネを抑え、口切れなどのバラシを防ぎ、安定感のあるファイトを実現する。
中深場から本格深場ロッドの台風の目となるか
シマノ「ディープチェイサー」は、グラス素材の「粘り強さ」という特性を、最新のテクノロジーでターゲット水深に合わせて最適化したシリーズだ。
本格深海でのパワーファイトを支えるグラスソリッドモデルか、中深場での操作性と安定性を両立したチューブラーモデルか。
この秋、深海への扉を開く「最初の1本」として、また、信頼できる「次なる1本」として、大きな注目を集めることは間違いない。























