世界には3万6000種類以上の魚がいるとされていますが、魚釣りをしていると、外見がよく似た魚が釣れることもあると思います。
ここでは、魚の王様と呼ばれる日本の代表的な魚「マダイ」と、サイズ感と見た目の美しさで尾頭付きのタイにも代用される「チダイ」をピックアップ。
アナタは見分けがつきますか?
マダイとチダイ

▲上がマダイ、下がチダイ
よく似た魚の1つ、「マダイ」と「チダイ」。
上の写真が、マダイとチダイですが、釣りのベテランなら即答できると思いますが、ビギナーは現場で釣れても思わず「どっちだろ?」って思う人もいるかと思います。
どちらも美味しい魚で、釣れたことが嬉しいのは変わりませんが、釣り人なら家に持ち帰って「マダイが釣れた!」、「マダイに似ているけど、実はコレ、チダイって言うんだぞ」などと自慢げに家族に言える知識を持っておいても損はありませんよね。
知っている人が即答できる理由、この写真にその特徴が現れています。
どこを見ているのか、それは「尾ビレ」です。

▲マダイの尾の縁は黒く、チダイは赤いまま
比べてみると、尾ビレの違いに気づきますか?
大きさが違う、切れ込み具合が違う、などなど、それらもあるかもしれません。
でも、そんな個体差が左右されるものではなく、明らかな違いが、尾ビレの縁の色です。
上の魚は黒く縁取りがされていて、下の魚はきれいな赤のままですよね。
即答している釣り人の多くは、ここを見ています。
尾ビレの縁の色が違う!
マダイは黒くて、チダイは赤のままなんです。
見た目の1番大きな違いは、尾ビレですが、マダイとチダイは、ほかにも異なる所があります。
それが、エラの部分と背ビレの部分。
エラの部分

▲チダイのエラは赤みを帯びている
これが両魚のエラの部分のアップ。
上のマダイは周囲と同じく違和感ない色ですが、下のチダイはエラから血が出ているような赤みが見えると思います。
この部分から「血(チ)ダイ」の名前が付いたとも言われています。
背ビレの部分・マダイ

背ビレの部分・チダイ

マダイはそれほどでもないですが、チダイは背ビレの3本目、4本目のトゲが長いのが特徴的です。
こちらは先述の2カ所に比べると、少し判断が付きにくい場合もあるかもしれませんが、慣れてくればココを見ても判断できるようになると思います。
以上が見た目で判断しやすい、マダイとチダイの注目点です。
これからは、釣れたタイの尾ビレをよ~く見てください。
「黒い? 黒くない?」。

























